SM・調教 官能小説

４月２０日（水）

俺は食堂の駐車場に停めた営業車の中で顔を擦った。

体がダルい・・・倦怠感が消えない・・・

（一度、病院にでも行ってみようか・・・）
そんな事を考えながら、妻が通院先から貰ってきた薬を奥歯で噛み砕いた。

（いやいや、不安になったって仕方がない。会社の健康診断でもオールAだったんだから・・・。それにしても・・・）
と、俺は嫌な気分を振り払う話題を探し、結果として妻の事を考え始めた。
美しくなった。
いや、容姿はもともと良かった。
結婚の時などは友人も知人も俺を羨ましがった。
しかし・・・
ここ数ヶ月の妻はその頃よりもさらに・・・何やら妖しい雰囲気の美しさまで感じさせる。

「・・・それにしても・・・」
俺は思わず一人で呟いていた。
これほど美しく、魅力的な妻からの夜の要求を断るようになって、何ヶ月が経つのか。
最後にしたのは・・・不妊に悩んだ妻が通院を始めて少ししてからだっただろうか・・・

（けど・・・だって仕方ないじゃないか・・・）
俺は妻にも相談できていない、自分だけの秘密を改めて思い出す。
それは勃起不全・・・ＥＤ・・・つまり、勃たないのだ。
勃たないんだからどんなに求められても応えられるはずがない。
そんな事を相談できるはずもなく、相談できないから試す勇気もない。
試して、やっぱり勃たなかったら・・・なんて、考えるだけで恥ずかしい。

（はぁ・・・まぁ、最近は求めてこないから助かってるけど・・・おっといけない！）
俺は車の時計の13:08とゆう表示を見て、慌てて車のエンジンをかけた。

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