3月24日
28回目の受診日
31回目の診察
その日、涼子は受付を済ますと、いつものように待合室のソファーには座らず、名前を呼ばれるまで立っていた。
それも人を避けるように、本棚からもテレビからも離れた人気のない壁際で、少し苦しそうな表情をして。
吐く息は熱く、目は蕩けている。
時折、小さく何かを呟いては肩を震わせながら唇を噛みしめ、何かに耐えているように見えた。
そこが病院の待合室でなければ、心配した誰かが近づき声をかけたかもしれない。
けれど受付けを処理した看護師ですら、涼子の異変に気を留める事はなかった。
名前が呼ばれ、涼子が診察室に向かう。
扉を開けるといつもよりも楽しそうに、下品な笑顔を浮かべた山崎が待っていた。
山崎は涼子の表情を楽しむと、そのねっとりとした視線を涼子の下半身に移動させた。
涼子は無言のまま、自分の下半身を見つめる山崎の目の前でスカートを捲り上げていく。
ほぼ全てがレース地でできた、下品な装飾の紫色の下着が露わになる。
その下着の真ん中は不自然に膨らみ、よく見ると小さく振動していた。
それはリモコン式のバイブだった。
先週の水曜日、耐えきれなくなった涼子が連絡してきた時に街に連れ出して購入したオモチャだ。
最初は涼子を責める道具を購入するだけのつもりだったが、アダルトショップの中で羞恥に喘ぐ姿を発見したのは僥倖だった。
なかなかの恥ずかしい姿や屈辱的な行為を経験させているつもりだったが、やはり『治療』という言い訳を奪われると人並みの羞恥心が戻るらしい。
そして、その羞恥に悶えるマゾでもある・・・・次の調教・・・いや、『治療』に、これを使わない手はないと、さっそく下着の中に仕込める形のバイブを購入した。
挿入したチンポ型のディルドが振動、回転、さらには1センチ程度の伸縮までする優れもので、ランダムなモードに設定しておくと不定期に動きが変わる。
振動していたと思ったら回転し始めたり伸縮したりする。時間の長さも動きの変わる法則もない。
「それで・・・何回いった?」
「・・・12回です」
「いつから着けている?」
「言われた通り・・・旦那が出かけてすぐに・・・」
壁の時計に視線を向けると、針は10時を指していた。
2~3時間か・・・10分に1回はイかされてる計算・・・なかなか・・・
「・・・いきそうです」
「・・・そのままイってみろ」
「ぁぁ・・・いきます・・・あぁ・・・ぁあぁぁ・・・あぁ、いくっ、いくっ、イクゥッ!」
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