<砦を守りきれなかった母(2)>
若者は母を抱き起こしながら、母の両手を後ろに捕ると、がしゃりと手錠をかけてしまいました。
こんなものまで用意していたということは、明らかに計画的な犯行なのです。
そして母の体を抱き上げると、夫婦の寝室へと運び、ベッドの上に投げ上げたのです。
必死に抵抗し、泣き叫ぶ母に、男は言いました。
「大きな声を出してもいいけど、近所まで聞こえたらまずいんじゃない?
昼間から息子の友人と、いちゃついているのが分かったら、おばさんの立場がないよ。
あいつもどんな惨めな気持ちになるか。」こんなことを言われては、母も声を沈めるしかないのです。
息子のことを持ち出すとは、実に卑怯な男です。
母の抵抗が収まったと見るや、完全に狼へと変身を遂げた男は、母の上に跨り、
ナイフで母のセーターを、切り裂き始めたのです。 こんな酷い真似をするということは、
野獣となった己の牙によって、これから母の体の全てを、
凌辱し尽くすことを、高らかに宣言しているのです。
母のセーターとブラウスは、何とも無惨な姿になって、ベッドの脇に投げ捨てられました。
スカートは剥ぎ取られ、母の均整のとれた下半身を、
ぴっちりと包むパンストまでも牙によって引き裂かれてしまったのです。
哀れにも野獣への貢ぎ物にされた母は、貞淑な人妻が身に着けるに相応しい、
白で統一されたパンティーとブラジャーだけの姿となってしまいました。
今自分の自由を奪っている男には、下着を全て取り去られた自分の姿を見られているのです。
それにも関わらず、この男の標的となった自分の体の、最も女性らしい部分を隠す、
唯一の薄物を晒け出している今の姿は、人妻である母にとって、とても耐えうるものではありませんでした。
「ううっ・・・、やめて・・・、おねがい やめて・・・・」
母は涙を流しながら、叶うはずもない許しを乞いました。
「おばさん、僕は乱暴はしたくないんだ。 母さんの温もりを、もう一度だ け感じたいんだよ。」
これまでの行為だけでも、十分に乱暴を働いたことになるのに、よくもこんなことが言えたものです。
しかしこの時母は、はっきりと悟りました。
これ以上抵抗を続けていたら、それこそひどい乱暴をされた上、恥辱の責めを受けるだけだろう。
体に傷まで付けられたら、きっとあの子も知ることになってしまう。
そうなったら、私だけでなくあの子まで傷ついてしまう。
諦めるしかない、一度だけなら・・・。
「わ、わかったわ・・・。 お願いだから、乱暴はしないで。 ねっ。」
母は泣く泣く、承諾せざるを得ませんでした。
母は僕の心が傷つくのを恐れるあまり、狼の牙の前に我が身を投げ出す決心をしたのです。
母親として、我が子を守るため、女としての性を犠牲にしたのです。
「女は弱し、しかし母は強し」の言葉通りに。
それが何時の間にか、
「母は強し・・、さ・れ・ど 女・は・弱・し」 に変わっていったのです。
友人の母親が、自分に向かって、ついに屈服の言葉を口にしたのを見た男は、
言葉だけではなく、体の奥底から、いいや、心までも屈服させてやる、
そう決意していました。 そんな男の決意を知らぬ僕の母は、一度だけの屈辱に耐える覚悟しか持ち合わせていませんでした。
手錠を外され、上体をベッドの上に起こした母を、男は背後から抱きしめました。
「母さん・・・、好きだ・・・。 おばさん・・・・」
そう言いながら、男の唇は母の耳から首筋へと這い、男の手は、母の下着の上から胸を揉み、
片手は下腹部に蠢く、母の暖かい女の部分を、弄くり始めました。
それは、子供が母親に縋り付く類のものではなく、完全に男が女をいたぶる行為そのものだったのです。
母も女です。 自分の性感帯が、全て把握されているかの如く動く、男の手によって、
いつしか濡れ出すのを感じてしまったのです。 そんな状態でも、心だけは拒絶をしていました。
女としての体の反応を、意識の向こう側に締めだそうとしたのです。
母としては、精一杯の抵抗でした。
そんな母の健気な抵抗も、ブラジャーを剥ぎ取られた裸の乳房を揉まれ、
ツンと尖った乳首を、指の間で転がされるに至っては、崩れ堕ちるのは時間の問題となっていました。
すでに母のパンティは、自らの愛液と汗でぐっしょりとなり、
艶めかしい陰部の形をくっきりと浮き出させていました。
それでも母は、声だけは出すまいと、必死で唇を噛みしめていたのです。
男は己の手によって、友人の母の体が一匹の女へと変わりだしたのをはっきりと見て取っていました。
そしてついに、母の最後の砦を覆っていた薄い布片までも奪い去ってしまったのです。
この前の夜は、ほとんど意識の無い状態でした。 しかし今日は違います。
今は自分の身に何が起こっているのか、はっきりと分かっているのです。
そんな中で、息子の友人の手によって、一糸纏わぬ姿にされてしまったのです。
夫以外、我が息子にも見せたことのない全裸姿なのです。
ここまでされても、母は未だ心の中で抵抗を続けていました。
男の目に晒しても、指で触れてほしくない箇所があったからです。
母は足をぴっちり閉じ、男の無遠慮な指から逃れるため、腰を捩って抵抗したのです。
でもそれは男に対して、自分の弱点を教えているようなものです。
男は母の急所に狙いを絞りました。 母の黒々とした翳りで遊んでいた男の指は、
徐々に下へと向かい、裂け目の発端にある、小さな突起物を確実に探し当てました。
そして既に、包皮から顔を覗かせている肉片に、指の腹を押し当てると、
一気に攻撃をかけてきたのです。
「ふっ、ふんんんっ・・・、 うぐっ!!・・・・」
押さえに押さえていた母の口から、とうとう声が出てしまいました。
一斉攻撃を受けた場所は、僕の父の手によって開発され、今や最も敏感な器官として、
熟し切った女の体を、絶頂へと導いてくれる所なのです。
(いや・・・、いやっ・・・、そこは・・・ だめえー・・・・)
(そこは、一番感じるのに・・・、私の、一番弱いところなのに・・・)
(ああああ・・・・、それ以上は、本当にだめぇぇー・・・・)
(感じちゃだめぇー・・・、でも・・・ でも・・・・)
(もう、これ以上、耐えられない・・・、もう、我慢できない・・・・)
「いやっー!! いやっー!! やめてぇぇー!!・・・・」
「だめぇー!! だめぇー!!・・・ いっ、いっやぁー!!!・・・・・」
母は自分の女としての肉体が、男を有頂天にさせてしまうほど敏感なことに、
この時ほど恨んだことはありませんでした。 夫の手によるものならば、
喜んで快楽に身を任せたことでしょう。 しかし今は、息子と同い年の男の手によって、
ついに絶頂を迎えてしまったのです。
今まで必死に抵抗を続けてきたのに、卓越した男の技巧は、母の頑なに守ってきた壁を、
ついに突き崩したのです。 母は、強引に押し上げられた絶頂の余韻が残る中、
得も言われぬ空しさと悲しみに襲われ、嗚咽を上げてしまいました。
これで終わりにしてもらうことだけを、願いながら・・・。
※元投稿はこちら >>