四月の終わり、同期全員で飲み会に行くという話が出た。グループに別れたとはいえ、本社業務もそこそこあることから同期と会う機会は多かった。俺はグループで言えば相原さんと同じグループとなったが、男性の新入社員達は相原さんの話で持ちきりだった。
その話は一次会で相原さん含めた女性社員が帰り、二次会で行われた。
男A:「なぁ、相原さんどうよ?結構可愛い系じゃん、彼氏とかいそうだよな。」
男B:「だよな、つか同じグループの男Cと悠ちゃんの方がよく知ってるんだろ?」
悠ちゃんというのは俺の下の名前の悠人を取ってつけたあだ名である。俺は業務中や帰り道が途中まで同じなため、相原さんと少し話したりしていた。
俺:「いやー、なんつーか、本性を見せないっていうか、とりあえず完璧なんだよな。俺初めて才色兼備が似合う女性を生で見たよ。」
相原陽菜はなんでも完璧にこなしてしまう、そんなイメージがあった。笑顔で話と楽しい、マジで完璧な感じだった。しかし俺も男Cも相原さんのことで気になっていたことがあり、
男C:「たださ、かなり頑固っていうの? 自分に自信があるとかそういうんじゃなくて、私が決めた事とか領域に他人の意見なんか入れない、そんな感じがあるんだよな。」
そんな俺と男Cのボンヤリとした感想を男どもは軽くあしらった。しかし5月に入って相原陽菜という女性の本性が露わになった。
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