序章
「はぁ、、はぁ、、もう、イキたいです…イカせてください…」
膝をつきうなだれる男は、真っ赤に膨れた痛々しいペニスを握る。息が荒く肩で息をする男の横には椅子に座る女が一人、スマホを弄り画面を見ながら言う。
「どうぞ、でも床汚くしないでね。汚したらちゃんとアルコールで除菌してね。」
イケるならとっくにイッてる、そんな風に思う男のペニスの根元にはリング状の器具が取り付けられている。男がどんなにペニスを擦ろうが、快楽の一歩手前で全て止められてしまう。
その代わりに、真っ赤に膨れた亀頭はトロトロと床に向かって我慢汁を垂らしている。我慢汁の水たまりができるほどでペニスが苦しそうに絞り出している。
「リング…リングを外しても…いいですか」
「イッていいって言ってるんですけど。」
もう興味がないモノに対する言い方。しかし男はその声、その言葉を聞くと身体が震えだす。背筋がゾクゾクしてそれが下半身に集まると、ペニスがビクッ、ビクッとハネる。
すぐさまリングを外しにかかる男。解放されたペニスを握ると慣れた手つきでシコリはじめる。床に我慢汁が飛散するなど知ったことではない。もう快楽に身を預けるだけのサルのようにその瞬間を迎える。
「イク、イク、イグぅぅぅぅ!」
男が発するには気持ち悪いが、その声とともに天に向かって子種汁がドピュ、ドピュと勢いよく放たれる。床だけではない。勢い余って自分の身体にもかかってしまう。
ようやく欲望を満たされたペニスだが、リングをしていたせいかまだ鎮まらない。女の子座りようにお尻をペタッとつけて座ると、椅子に座った女が立ち上がる。
「明日仕事だから、早く帰って。あ、しっかり汚した場所綺麗にしてね。引っ越す時に大家さんに汚れとか臭いでうるさく言われたくないし。」
そう言うと女は身支度をし始める。外向きの格好でカバンを持てば、さっさと玄関で靴を履きこちらを振り返る。
「理香子ちゃんと彩香ちゃんと一緒にご飯食べてくるね。そのあとそっちに寄るね。」
先程までの興味がない声とは違う、女の子らしい声と笑顔を見せる。また後でね~、とアパートを出て行く女を横目にうなだれた男は、満たされた快楽に頬を緩めていた。
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