直哉さんの箸の動きは私の期待とは異なる動きを見せた。だが、私の期待と異なることが私の気持ちを焦らすには十分であった。
いつのまにか私の全身の感覚はひどく敏感になっていて、直哉さんの箸が私の皮膚に触れるだけで全身がビクッと反応を示してしまうほど敏感になっていた。
直哉さんの箸が私のつま先に触れてきた。指を1本ずつ箸で挟むようにしてきた。
「痛いっ…」
あまりの強さに思わず声を上げてしまった私に「大丈夫だよ。これからどんどん身体が敏感になっていくからね。」と言ったかと思うと、箸で挟んで皮膚が食い込んだ部分を箸の先端でツゥーっと触れていった。
「はぁん…ぁああん…気持ち…いいっ…ぁああん…」
痛みの後に来る快感…
それはなんとも言えない崇高な快楽にも思えた。つま先から頭の先まで電気が走ったような感覚が全身に広がり、私は我慢という二文字が頭の中から完全に消え失せてしまっていた。
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