その13
沢田に、麻衣子を抱くと約束してから1週間が経っていた。
「戸田さん。もう一週間が経ちますよ?これ以上は待てませんからね。」
そう言われ電話を切られたのは5時間前の事だ。
この1週間というもの、私の精神状態は普通ではなかった。
娘を抱く。そう決めたものの、簡単に思い切れるものではない。
やっぱり止めようと何度も考えた。
麻衣子に嫌われるのが怖くてしょうがなかった。
だが、白状すると止めたくないという自分もいた。
麻衣子の下着の匂いを嗅ぎ、激しく勃起をしてしまったその日から、麻衣子は私にとって
抱けるものなら抱きたいオンナになった。
もっと白状すれば、世界で一番抱きたいオンナになってしまった。
一昨日の夜、私は麻衣子を抱く事を夢想して激しく勃起した自分のモノを右手で慰めた。
昨日の昼、麻衣子が留守の時を狙って、麻衣子の部屋に行き、麻衣子の下着やパジャマ、スカートやストッキングを引っ張り出し
その匂いを嗅ぎながら麻衣子のベッドでオナニーをした。
そして今日、私はもう麻衣子の肌に触れたい衝動を抑える事が出来ないところまできていた。
私は沢田から預かったビデオカメラを麻衣子の部屋にセットした。高性能の隠しカメラはタンスの上からベッド全体を捉えている。
時刻は夕方の5時を回る頃だった。
私はリビングのソファーに座り、スコッチのロックを煽りながら麻衣子の帰宅を待った。
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