(11)
ウンコ酒に顔を突っ込んだ、ムクゲ・メグミという韓国ババア。ゴクゴクと喉を鳴らして、ウンコ酒を飲み始めた。
俺が頭から手を離しても、ムクゲ・メグミは顔を上げようとはしない。無心に、ゴクゴクとウンコ酒を飲んでいる。
「すごぉい! 本当に、飲んでいる」
「面白いでしょ? ねっ!」
興味深そうに話したマユちゃんに、ロアンも笑いながら言った。
「マユ……。こんなものを飲め……って言われたら、絶対に舌を噛み切って死ぬほうを選ぶよ」
キャハハと笑いながらそう言ったマユちゃんに、ロアンは教えてあげる。
「この女の国の常識が、世界の非常識なのよ」
ん? 俺は、あることに気付いた。マユちゃんは、ウンコ酒を飲むムクゲ・メグミに目が釘付けになっている。ロアンも、ムクゲ・メグミに視線を奪われている。中東男と東南アジア男も、汚い韓国ババアを凝視している。
つまり……。誰も、俺を見ていない……ということだ。試しに、そっと一歩後退りしてみた。誰も気付かない。もう三歩……、後退り。よし! このまま……、そっと。俺は、慎重にゆっくりと、足音を立てずに後退りをする。ドアまで、あと少し。
やっていられるか! 韓国女の相手なんて! そう思い、後ろ手にドアノブを掴もうとしたとき。
「えっ!」
ドアが開けられる音に続いて、俺の手を掴む手があった。振り向いた俺は、ビックリ。そこに立っていたのは、他でもない主任だった。
「あらぁ! 何処へ行くの? 大事なお仕事、ホッタラカシにして」
主任の微笑み混じりのその言葉で、みんなが俺に気付いてしまった。
「ああっ! また、逃げようとした!」
そう叫んだロアンが、マユちゃんと一緒に駆け寄り、ふたりで左右から俺を押さえ付ける。
「主任! 何で、ここに?」
俺の問いに、主任は笑って返す。
「決まっているじゃない。あなたが逃げ出さないように、見張るためよ。心配になって来てみたら、案の定……ね」
「は……、放せ!」
暴れる俺だが、それも虚しく、否応なしにムクゲ・メグミの前に引き摺り出された。その汚い韓国ババアもウンコ酒を飲み干して、洗面器にはウンコしか残っていない。主任が、声高らかに宣言する。
「さあ! 一番の見せ場よ!」
※元投稿はこちら >>