37.内見の代償
いつも通り簡単に朝を済ませた私は、心配する母には生返事で答え、
新居となるマンションへと急ぎました。
実家から電車で小一時間ほどの武蔵野の丘陵に拓かれた山間の、
閑静な住宅地にそのマンションはありました。
向かいの幹線道路を行き来する大型車の騒音が反響する、削られた山肌に面した玄関側通路で、
携帯で連絡を取り合っていた大家さんを待ったのは、ほんの僅かな時間でした。
部屋の鍵を持って現れたのは、男より少しばかり歳下でしょうか。
でっぷりと太ったメタポな胴に、禿げ上がった頭の載った、背の低い、
汚れたキューピーという容姿の、私より十程歳上の中年男でした。
この物件は、かの国に居る、夫となる男の友人である大家の兄が所有する物で、
大家は、近所に住んでいて、留守中の管理を任されているとの事です。
お世辞にも上品とは言いがたい話し方で、
如何に立地が良く、格安で貸すのかを捲くし立てる間、
終始、私の頭から足元まで舐めまわすような視線を浴びせていました。
「視姦」という言葉は、まさにこの大家の視線を指すのでしょう。
私は苛立ちを表情に出さないように、先ずは中を見せて貰える様に頼みました。
ドアを入ると、玄関、キッチン、リビングと、全て家具や家電が揃っていました。
部屋の空気も、予想に反して少しも黴臭くなく、最近換気されたばかりのようでした。
ただ、何故か一番大きな窓は二重構造になっており、
日当たりの良いテラスに出る向きには、分厚い防音内壁の引き戸が取り付けられていました。
「外、五月蝿いからな。」
大家がサッシを開けると、トラックの行き交う騒音が部屋一杯に響きました。
これでは、多少の悲鳴も掻き消されてしまうことでしょう。
窓を閉めると、振動音だけが地響きのように響いています。
「夜中には静かになるから。」」大家が独り言のように言います。
4DKの意外と広々とした部屋で、一部屋だけフローリングの床に、
何も家具の無い部屋があるのが不自然でした。
どうやら、ここの家具は、直前に何処かに運び出された様子です。
部屋のあちこちを見てみるように言われ、キッチンの高い場所の扉を開けようとすると、
大家がつまずいてよろけた様に、背後から抱きついてきました。
わざとらしい動きです。少し軽めに、胸を揉まれました。
睨み付けたいのを我慢して、今度はシンクの下を覗いていると、
狭くないキッチンなのに、擦違うようにして、突き出した私のお尻を撫でていきました。
下心がみえみえの行動ですが、大家の機嫌を損なわないように、
ここが我慢のしどころです。
しかし、とうとう浴室では、水の出を確かめる振りをして、
シャワーを私に向けて、冷水を浴びせました。
「きゃあ!」」
私ものりのりで、悲鳴を上げて驚いたアクションをしました。
「あ、大変だ。」(大変だじゃない。大変なのは私!)
「タオル タオル。」(あんたは、で○んでんが演じた、冷たい熱○魚の殺人鬼か!)
「こっちこっち。」そこは寝室でした。
このわざとらしさは、絶対に確信犯なのですが、汚れているとはいえ、キューピー。
何となく憎めない仕草です。
薄暗い寝室で、濡れた服を脱ぎ、椅子の背に掛けたとき、背後から抱きすくめられました。
少しの抵抗と少しの妥協。ここは焦らしの場面です。
そんな私の科を知ってか知らずか、大家は私にむしゃぶりついてきました。
「あぁん、そんなに慌てないで。」
ブラを摺り上げるようにして、私の乳首を探り、胸を唾液だらけにしてゆきます。
大家の両手が、荒々しく私の下半身を剥きに掛りました。
「ダメ。生理なの。」
私は強く大家の手首を握り抵抗しました。
「口で。 ね。」思い切って大家にキスしました。
汚いキューピーが頷きます。
私は、大家のベルトを外し、下半身を下着姿にすると、
ブリーフか勃起して我慢汁を滲ませているペニスを、
ゆっりと両手で引き出しました。
大家は、尻餅をつく様にベッドに腰掛けます。
私は、大家の前に跪き、両足を割って入り、
右手で竿をゆっくり擦り、左手で、亀頭の亀裂を優しく刺激しました。
尿道口に、透明な雫が出来ています。
私が舌を近づけ、舐め上げてあげると、大家は我慢できなくなったようで、
私の口に、ペニスを押し付けてきました。
口に含み、ゆっくりと吸い上げてあげると、大家は気持ちよさそうな声を上げます。
「んふふ。」少し口から外して、上目使いで見上げながら、雁首を舐めてあげました。
大家は、恥ずかしそうな、それでいて真剣な顔をしながら、
再び私の口にペニスを押し込んできます。
私が頭を前後に振りながら、歯で甘噛みすると、
大家は、私の口の中に、あっけなく射精してしまいました。
濃い。
生臭い臭いが鼻腔を昇ってくるのが、堪らなく嫌でしたが、
にっこり微笑んで、亀頭にキスしてあげると、
また一度痙攣して、私の顔に精液を放ちました。
私は、顎に精子の雫が垂れ下がっているのを、わざと手にすくって舐めて見せてあげました。
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