27.先生の責め部屋と、梨の秘密
暗闇の中、いきなり唇を奪われ、舌を吸われました。きついポマードと加齢臭が思わず鼻を突き、むせてしまいました。
ご主人さまから、これからは年配のお客様のお相手が多くなると聞いていましたが、
過去経験した男性の誰よりもキツイ臭いに耐えられませんでした。
よほど嫌な顔をしてしまったのでしょうか、軽く頬に平手が飛び、
誰かが首輪のリードを曳き、前屈みの姿勢を取らされました。
四つ這いにされたスカートを捲り上げられ、お尻の方から秘部に指が延びて、恥ずかしく潤った穴を弄られました。
「ほうほう、すっかり濡れているのか。身体は正直なイヤらしいメス犬だな。」(ああ、こんなのイヤぁ~。)
「・・・申し訳、ございません。」私の口をついて出たのは、従順な下僕の謝罪でした。
「手が汚れてしまったぞ。綺麗にしろ。」
恐らく先生の指ですが、唇に私の愛液のついたものを強引に差し込まれたので、思わずその指を吸ってしまいました。
「よしよし、良い反応だ。ご褒美をやろう。だが、ここではダメだ。」
闇の中を、四つん這いのまま、何処かに曳かれて行きます。背後で襖の閉まる音が高く響きました。
時折、曳かれる速度について行けなくなる度に、お尻に平手打ちが飛びました。
それでも、きっと膝が伝染してるかなぁ?などとストッキングの心配をしていました。
一度だけヒールを履く時にマスクを外されましたが、眼鏡は還して貰えませんでした。
車寄せにはご主人さまの姿は無く、乗ってきたのとは違う車が停まっていました。
促されるままに、車に乗り込むと、直ぐにまたマスクを掛けられ、闇の中に戻されました。
高速で走る車の、かすかな振動だけが、暗闇に聞こえています。
次に、マスクを外された時に見たものは、暗く赤いランプの灯る、コンクリートの壁でした。
どこかの駐車場なのでしょうか?きっと地下なのでしょう。湿ってカビ臭い淀んだ空気に、息が詰まりそうでした。
非難口マークのプレートの付いた階段を「先生」と、もう一人の初老男性「秘書」について上がって行くと、
いきなり、壁紙の張られた窓の無い廊下に出ました。階段口の横には、階段より大きな書棚が幾つも置かれています。
上がり口で、ヒールを脱がされ、そのまま廊下を歩くと著度品がや花瓶が置かれていて、
ここが何処かの大きな邸宅なのだとわかりました。
音がするので少しだけ振り向き、眼鏡が無いので目を細めて背後を伺うと、
秘書が書棚を引き戸のように動かして、階段口を隠しているところでした。
そのまま先生にリードを曳かれて連れて行かれたのは、大きなビニール張りのマットが敷き詰められた、
天井の高い、広くて大きな、そして不思議な寝室でした。
天井や梁からは、何本ものロープやチェーンが下がり、ベルベット張りの壁面には、ロープ束やチェーンが掛けられ
、手前には、あの作業場でおぞましい行為のために括り付けられた木製拘束台の同類や、
カラーパイプで作られた不思議な構造物が並んで置かれています。
でも、その中の一つは、以前の不倫相手に連れ込まれたラブホテルで見たことがある、ラブチェアーであることは知ってい
ました。
( まるで悪趣味なおもちゃ箱だわ。)思わず声に出して言いそうになってしまいました。
奥まった場所に、少し低めのベッドが設えてあり、その横には何故か、ガラスで仕切られたスペースに、跨ぐ穴だけの便器
が。
夫となるあの男と出会った国でポピュラーな形のものが備えてありました。
先生は壁からロープを一束取ると、私の首輪からリードを外し、下着姿になるよう命じました。
その表情には、もはや先ほどまでの鉄面皮ではなく、まさに涎を垂らさんばかりの好色な狒狒爺そのものでした。
上下の布1枚だけの姿にされた私は、全身に縄で寧な結び目の模様を施されてゆきます。
その時、遅れて秘書が入り口に現れました。
手には、ご主人様からの贈り物の苦悩の梨が握られています。
「そうだ、これの使い方を教えてやろう。」
秘書は、蔕の螺子を廻し始めました。
すると、梨の本体が、花の蕾が開くように、動き始めました。
「これはな、中世ヨーロッパで魔女狩りに使われたという攻め具だ。
女体の大事な穴に入れてな。これ、この様に、内部から押し広げるのに使うのだ。」
「ふむ。で、工夫とは?」
先生に聞かれた秘書が、螺子の先端の何かボタンを押した途端に、
四方に開ききった金属の梨の中から、明るく青白い光りが射しています。
「この内部の先端に小型カメラと照明がつけられていて、ブルートゥース経由で、外部カメラとして使えるという事ですな。」秘書はポケットから出したスマホを見ながら答えます。
ご主人さまからのメールかLINEの様ですが、今時の爺はハイテクを使いこなすのに、妙に関心してしまいました。
「流石、わが国のノーベル賞級発明じゃな。」(いや、こんな事に使われて不本意でしょう。)
「この様な機能もあるようです。」
秘書が螺子の頭をひねると、ブーンという音を立てて振動しています。
「早速、試してみるとするかの。」
先生は縛り上げた私を、軟らかな布団の上に。腹這いの姿勢で海老のような体を反った姿勢に腕首と足首を纏めて縛られました。
この時初めて、入ってきた入り口の壁面と天井が鏡張りになっていることに気付きました。
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