2.堕天
マユとの治療・賠償の事で後日話し合う事になり、俺はとことんコテンパンにしてやろうと色々小細工を用意した。
自己最高に稼いだ時の給料明細、通院費、怪我により加算する食費など色々な明細の準備をした。
損害賠償、医療費、慰謝料含めた全治1ヶ月の請求額は約200万。
その晩、これを見たマユは愕然としていた。
マユ こんなに!?なんで。。。
俺 ここわかる?給料で120万あるから!ちゃんと明細もあるでしょ。これじゃ満足に歩けないし走れもしない。全治1月分の保障なんて当たり前でしょ
マユ 。。。これだけ稼いでるなら要らないじゃないですかー。。。
俺 稼いでたら自分がもらえるはずのお金を放棄してもいいの?あなたが言うセリフじゃない。
マユ けどこんなには。。。
俺 工面してよ。
マユ 。。。
俺 親でも友達でも、連絡すればいいじゃん。
心で葛藤しているのか、金策を考えているのか、十数分の沈黙が続いてからおもむろに電話をかけ始めた。
マユがお金を貸している人、仲の良い友達など、数人と連絡を取っていた。
普段から知人・友人内でお金の貸し借りをしているようだったが、額が額だけに、ほぼ相手にしてもらえないようだった。
ホストを紹介した友達と言い合いになっていたがあしらわれ、挙げ句の果てに親にも電話したが持ち金を合わせても、半分にも満たず。
これが「金の切れ目が縁の切れ目」なのか、と思った。
俺 それで、どうすんの?
マユ 。。。
俺 どうするの?
マユ 。。。
何も答えず、縮こまっているマユに優越感とイライラが入り混じっていた。
俺 今すぐ払えってわけじゃ無いんだけどさ。何回かに分けて払うとか、支払日決めてその日までに払うとか、色々方法あるでしょ。
マユ 。。。
俺 自分から解決策の提案とか無いの?
マユ 。。。ごめんなさい
俺 こっちもヤクザみたいにとことん追いこむ訳じゃないんだわ。
マユ 。。。 本当ですか?
俺 あなたが出来ることとか出来そうなこととか、よく考えて返済方法出してよ。
マユ 。。。身体、とかですか?
俺 はぁー。。。どんな風に思われてんだろう。他に無いの?
マユ ごめんなさい。。。
色々話し合い、治るまでの炊事や掃除、洗濯の手伝いをする、ということで、減額することにした。思った以上にこちらの思惑通りに進んだのである意味怖いくらいだった。
マユ 色々すみませんでした。
俺 最初からちゃんと謝れば良かったのに。
(こいつはまちがいなくやれるな、というか仕込めるな)
最初はムカついていて精神的に追い込んでやろうと思っただけなのに、黒い欲望の方が強くなってる自分がいた。
返済方法の話が終わって、初めて自己紹介をし、マユがその日はホストに行って、失敗してイライラしてたこと、連絡する人する人がみんな薄情だったことなど色々愚痴をきいてあげていたら、あっという間にまた日付が変わり、店を出ることにした。
俺 だるいからタクシーで帰るわ
マユ あっ、それなら私も乗る。
俺 さっそく減額希望か!?(笑)
マユ 違うよー、だって方向一緒じゃん!ついでに乗せてもらうの!
ちょこっとふくれ顔になったマユを微笑ましく思いながら、ここまで懐き始めるって単純だな、と呆れてもいた。そしてこの後、ついて来たらどうするかを考えながら。。。
ここまでエロ無しですが次から、徐々に調教していった過程に入ります。
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