八木家にも朝は来る。
朝とともに隣人の日沼もやって来る。
「そろそろいらっしゃる時間だわ。」
この家の鍵を所持している日沼は呼び鈴も鳴らさず勝手知ったる他人の家に
入って来る。
「ヒヒヒ、おはようさん。今日も爽やかな朝だね。」
「くぅぅ…日沼様、おはようございます。
今日も一日、優理子共々変態マゾ調教をお願いいたします。」
この家の主である貴之が玄関先で全裸で土下座しながら日沼を迎える。
「ニヒヒ…お隣さんのご主人にそんな風に頼まれたら断る訳にはいかないな。
で、奥さんの方はどうなの?」
日沼が貴之と並んで同じく全裸で跪いた優理子に目を向けると優理子は慌てて三つ指を
突いて日沼の憐れみを乞う。
「優理子も日沼様のオチンポ様をいっぱいいただきたいです。
おまんこもアナルも口もすぺて日沼様の所有物ですので、思う存分お使いください。」
日沼は優理子の口上に満足げに微笑むと彼女の元に歩み寄り、乳房に手を伸ばした。
優理子は日沼が揉みやすいように身体を起こし媚びるような表情を浮かべる。
「げへへ…この引き締まったエロい肉体が俺の所有物とは嬉しいことを言ってくれるね。
何だか旦那さんに申し訳ないなぁ。」
言いながら貴之の目の前で荒々しく優理子の乳房を揉みしごく。
「い、いえ…妻の言うとおりです。私たちは奴隷夫婦ですので、妻の身体を日沼様に
使っていただければこれに勝る喜びはございません。」
いつもはそのまま出勤するのに身繕いをして訪問する日沼だったが、その日は普段着の
ままだった。
「今日は会社を休んだから、優理子先生も学校を休んでもらおうか。
ちょっとやってもらうことがあるからな。」
日沼の命令に優理子の表情が曇る。
日沼の気まぐれでもう何度も学校を休まされている。
学年主任や教頭から注意を受け、彼女の信用は失墜している。
何より優理子を慕う生徒たちを置き去りにすることが、教師としての責任感に負い目を
感じさせる。
しかし、日沼の命令は絶対だった。
「今日はこの家にお客を招いているからよろしく頼むよ。」
この家を他人が訪れるなど寝耳に水の話だった。
優理子の都合などお構いなしだ。
「だ、誰が来るんですか…」
「ヒヒヒ…それは来てからのお楽しみだな。
*****
朝の職員室では2年生の学年主任の室井先生が八木先生からの電話を切って溜息をついていた。
(また八木先生は休みか…元白ゆり剣士か何だか知らないが、教師の仕事に身が入ってないんじゃ
ないだろうか…)
忌々しく思いながら室井は八木先生の授業の穴埋めをやりくりし終えると同僚の武山先生の姿が
目に入った。
日中は生物準備室にこもりがちの武山先生も朝は職員室に来る。
室井は確かめなければならないこともあって、武山先生に話しかける。
「おはようございます。文化祭のことですが今年は生物部も展示をなさるそうですね。」
武山先生が顧問をしている生物部は部員数が減少し、長らく休眠状態が続いていたのだが、
先日生徒から文化祭での教室使用申請がされていたのだ。
「いやぁ、生物部にもようやく部員が入ってくれたので、研究の成果を発表する場を与えて
やろうと思いましてね、」
「先生のクラスの伊藤琴乃と水本淳子、寺村優衣でしたよね…驚きましたよ。
どちらかと言うとおとなしくて地味めだった彼女らも最近すっかり活動的になって、
特に武山先生には羨ましいくらい慕っているようですからね。
生徒の心を掴むコツでもあるんですか?」
3人の女生徒は自らを武山親衛隊と名乗って武山先生にベ ッタリである。
セクハラ大王と陰口を叩かれ、生徒たちに忌み嫌われていた武山先生の人気ぶりに
室井先生の言葉にはやっかみが含まれる。
「そう言えば生物部の展示には2年B組も協力するようですね…」
室井はB組担任の美人教師の顔を思い浮かべた。
小谷奈緒…若く清楚で溌剌とした容姿は学園中の憧れの的である。
教育にも情熱を注ぎ、坂本勝也を中心とする不良グループを更生させるほど
正義感が強く、かつては武山のセクハラ疑惑を糾弾する急先鋒だったはずだ。
その奈緒が武山の生物室に頻繁に出入りするのを見るにつけ、室井はますます嫉妬心を
募らせていた。
「グフフ…小谷先生がどうしても生物部を手伝いたいと言うもので渋々了解したんですよ。
それに深沢恵理子や広木彩香も私のために体を張って参加してくれるそうですので、
楽しみにしていてくださいや。」
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