同じころ深沢邸には自転車の近藤夫人が亜樹を迎えに来ていた。
朝のジョギングは亜樹の日課になっているのだ。
「あぁ…亜樹さん…」
傍らに哀しげな表情の義理の娘・恵理子がいる。
元はと言えば自分が原因で奴隷に堕ちた亜樹に掛ける言葉もない。
「そんな顔しないで…私なら大丈夫だから…
朝のジョギングは美容にもいいし、それにご近所の方と仲良くなれて
一石二鳥なのよ…」
亜樹はすっかり定番となった白い紐ビキニにジョギングシューズという
出で立ちで恵理子を元気づけようとする。
「それより恵理子さんも早く学校に行かないと…
坂本様たちをお待たせしたらお仕置きされてしまうわ。」
そう言って亜樹は玄関先で待ちくたびれている近藤夫人に卑屈な態度で
謝り道路へ飛び出した。
「グズグズしてたわねぇ…今日は娘もいたみたいじゃないの。
本当なら親子仲良く健康作りと行きたいとこだけど、あの子は不良グループ
との付き合いに忙しいようねぇ。
今日のところは亜樹さんだけで我慢するか。」
早朝ではあるが、自宅近くの道路にはもう通勤の人々がぼつぼつ歩いている。
その間を全裸同然の女性ジョガーが駆けていても誰も驚かない。
「やぁ深沢さんの奥さん、今日もエロいですねぇ。」
「また今度ゆっくりヌいてくださいね。」
最早亜樹のジョギングは住民には当り前の出来事になっていて、卑猥な野次が
飛んで来る。
あぁ、今声を掛けた男性はパイズリが大好きだわ…
こちらの男性とは一昨日道端でおしゃぶりして差し上げたっけ。
この人はアナルセックスがお好みだったわね…
会う人は全て関係を持ってしまっている。
亜樹はこの町の全ての男性住民とセックスをしてしまったかも知れないと
思うと空恐ろしくなる。
「ほらほら、亜樹さん…せっかく皆さんが声援を送ってくれるんだから
手でも振ったらどうなのよ。」
自転車で伴走する近藤夫人に叱責され、亜樹は手を振った。
「はい、笑顔笑顔…」
亜樹は近藤夫人の言うとおりにするしかなかった。
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