『人妻奴隷教師裕子22』
「何、しているのよ? あなた」
不貞腐れて、ロビーで缶コーヒーを飲んでいる俺。そこへ、あの閉経女店主が歩み寄ってきた。
「投票が、始まっているのよ。こんなところに居ちゃ、駄目じゃない」
「放っておいてくれよ。裕子より綺麗でそそる牝が、いっぱい居た。どうせ、裕子は選外なんだ」
自棄気味に返した俺だが、閉経女店主は言い聞かせるようにして俺を促す。
「たとえ……、そうでも。見届けてあげるのが、飼い主の義務なのよ。いいから、来なさい!」
俺の腕を掴み、強引にホールに引き摺り込んだ閉経女店主。投票が終わって、結果発表が始まるところだ。金賞・銀賞・銅賞が、各一匹ずつ。入選は五匹だ。最初は、入選した牝奴隷の発表。やはり、裕子の名前は呼ばれなかった。
「仕様が無いじゃない。誰が悪いわけでも無いんだから」
銅賞の牝奴隷の名前が読み上げられる中で、俺を慰める閉経女店主。
「さあ。裕子を迎えに行きなさい。怒ったりしたら、駄目よ」
「分かっているよ」
閉経女店主の言葉に、不貞腐れて返したとき……。
「銀賞……。S藤裕子」
えっ! 裕子の名前が、読み上げられた? 嘘だろう? 驚いて、閉経女店主と顔を見合わせる俺。一緒に、品評会のスペースに駆け付ける。間違いない! 確かに、展示されている裕子の首に、銀賞……と書かれたプレートが付いたペンダントが掛けられている。閉経女店主が、事実かどうか確認してきてくれた。
「間違いないわ。裕子が、銀賞を獲ったのよ。しかも……。銅賞に大差を付けて、金賞とは僅か三票差よ」
「でも……、どうしてなんだ? 裕子は、他の牝奴隷より見劣りするのに」
俺の疑問に、閉経女店主は裕子と他の牝奴隷を見比べる。
「分かったわ。肌……よ」
「えっ! 肌?」
「裕子の肌……、傷ひとつ無いわ」
確かに……。他の牝奴隷には、鞭の痕や痣がある。
「そこを評価した客も、中には居た……ということね。あなた、やっぱり裕子に恋したわね?」
「違う! ただ単に、そんな暇が無かっただけだ! 蝋燭とか鞭とか、まだ持っていないし!」
力を籠めて否定する俺だが、閉経女店主はクスクス笑うだけだ。とにかく……。裕子は銀賞を獲り、俺は賞金を手に入れた。
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