ブスでデブと罵られ嘲笑われる、終わりの見えないイジメられる生活から抜け出そうと、
確固たる地位を手にするため、女としての青春も幸せも全て捨て、仕事に打ち込み、私はついに、何十年もかけて、人事部長という地位を手に入れました。同窓会で集まった時には、小中学校時代、ブスな豚と私を蔑み笑い者にした同級生たちの半数以上は、今では私と変わらない、中年太りし、髪もずいぶん薄くなっていました。当日、美男美女ともてはやされていた子たちも、すっかり別人のようになっていました。中には、貧しいながらも精一杯のオシャレをしている子もいました。
同級生たちの姿を見た私は、何とも言い表せないほどの優越感を感じました。私はその時も、デブでブスには変わりはありませんが、
同級生たちは、当時とは全く違う態度で、昔のことなんてもう忘れました、と言わんばかりでした。自慢するわけではないですが、それなりの収入があり、独身生活を満喫している私の身なりは、主婦や平社員の同級生たちとは、全く違っていました。彼ら彼女らが手にすることのできない、高級ブランドバッグや腕時計を、平然と身につけている私に対して、羨望の眼差しが刺さるのが感じられました。私をイジメてきた同級生たちに対する怒りを、同級生たちをさらに惨めな気持ちにさせようと、必死に平常心を保ちながらも、キツいイヤミをちょこちょこ言いながら、私は
成功者としての優越感が、たまらなく快感に感じていました。会社でも同じように、同僚の態度が一変しました。
そんな環境の変化の中、いつしか私は、絶対的な支配者として、男女問わず、自分の思うままにしたい、死にたいと思うほどプライドをズタズタにしてひれ伏せさせたい、という願望に襲われていきました。
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