反対方向の駅に向かう日沼とはバス停で別れ、学校方面行きのバスに乗った優理子は
ようやく凌辱者から解放されたもののそのバスは通学の生徒たちで混雑している。
まるで露出狂そのものの服装で乗り込んで来た痴女に車内はざわめく。
(あれ八木先生にそっくりじゃない?)
(まさか…八木先生があんな変態の訳ないじゃん。)
(そうよね…白ゆり剣士と名を馳せた八木先生とあんなキチガイ女を一緒にしたら
怒られちゃうわ。)
もともと化粧は濃い方ではなかったが、今は完全なスッピンである。
涼しげな美貌に変わりは無いのだが、化粧の有無と来ている衣装の落差から印象は
かなり異なるようで、誰もその女性が八木優理子だと見破れない。
しかし多感な年頃の男女の生徒たちはたまたま居合わせた変態女に一層攻撃的に
聞こえよがしの残酷な嘲りを浴びせ始める。
(てかひどくねぇ?よくあんな格好してられるよな。)
(嫌ね…あんなミニだとお尻が見えちゃいそう…)
(パンツ穿いてないよ…ほらスリットにパンティライン見 えないし…)
(オッパイ透け透けだしな…おや、乳首に何かリングがぶら下がっているぜ。)
(あれはピアスじゃない…聞いたことあるわ…ドMが高じてエロいところに
ピアスする女がいるって…)
(ねぇねぇ、胸に何か書いてあるじゃない…露出…マゾ…奴隷…?)
(え~『露出マゾ奴隷』だって…やっぱりね…本物の変態だわ!)
(あんな女と同じ空気を吸うのも汚らわしいわ。)
*****
数個先のバス停から乗り込んで来た集団に優理子は顔色を失った。
「クク…奇遇ですねぇ…八木先生。」
坂本勝彦、石田憲次、そして深沢恵理子の3人だった。
「ど、どうしてこのバスに…」
坂本と石田は昨夜、優理子がピアスと入れ墨のショックに意識を失った後を日沼に委ね、
隣町の恵理子の家に移動していたのだ。
「しばらくピアスの傷が癒えるまで先生のマンコは使い物にならないと思ってね…
クク代わりに恵理子で抜いて来たんだよ。」
女生徒の自宅にまで押しかけ凌辱する事態を優理子はすぐには理解出来ない。
家には家族だっているだろうに…
確か恵理子の父親は大手商社の重役と聞いている。
それなりのしっかりした家庭のはずだ。
「あれぇ?不思議そうな顔だね…奴隷5号さん…」
石田がうっすら透けた優理子の乳房の下の入れ墨を指でなぞりながら得々と説明する。
「実は恵理子の母親も俺らの奴隷なんだぜ…継母だけどね。
ほら、先生は奴隷5号だけど、1号はこの恵理子で、継母は3号って訳さ。
昨夜は久しぶりに親子丼をたらふく堪能したなぁ。
ちなみに小谷先生は第2号だよ。」
優理子は慄然とした。
同級生の女生徒ばかりかその母親、担任教師まで奴隷に仕込んだ彼らの非道に
優理子は身震いした。
そして自分は5番目の奴隷…肉体改造まで施され、生涯彼らの慰み者になるしかないのか。
さらに石田は追い討ちをかける。
「そうそう…一昨日、焼肉屋にいた皆川さんと田村さんね…
実は奴隷1号と3号のご近所さんでさ…町内会ぐるみで世話になってることが
分かったんだ。
昨夜も皆川のオバサンが偶然遊びに来て、驚いたよ。
すっかり意気投合しちゃってさ…今度先生と先生の元教え子の皆川さんの息子も
交えてパーティすることになったからよろしくね。」
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