尚美は大きめのダイニングチェアを買った。
肘掛けに大きいクッションが付いたビニールクロス貼りのものだ。
尚美は全裸になった。
最近の尚美はいつも部屋では全裸かそれに近い姿でいるのが習慣になっている。
20代にもなって尚美は自分の身体がますます女らしく成長が続いているのを
実感している。
露出狂のマゾヒストであることに気が付いた身体は、諸々の淫らな日常に反応
しているのだろうか。
小振りだった乳房は掌に収まり切らず、コリコリと固まった乳首が嘘のように
弾力があり、不思議なくらい柔らかい。
その左の乳房に太字の水性ペンで『オッパイをモミモミしてください』と書いた。
向き合って正しい向きに読めるように技巧を凝らす。
左の乳房には『乳首が性感帯なの』と続ける。
お腹には名前と年齢を書きました。
続けてその下には『露出マゾ奴隷です』『ご自由にお使いください』です。
画数の多い漢字も慣れました。
その前の夜、恥毛を剃った秘丘には『オマンコ』と書き、それだけでは足りず、
『肉便器』と書き、裂け目に向けて矢印を伸ばします。
その日の尚美には太ももの内側も重要なスペースだった。
『オマンコ狂い』『オチンポ様ぶち込んで』『公衆便所』『アナル使用可』…
それを書くのにもう卑猥に股を広げてすっかりエロモードです。
我慢出来なくなっちゃう…
尚美は書きながら水性ペンの先でクリトリスを弄りました。
大きくなった肉の芽が黒く染まります。
尚美は玄関に向かった。
ダイニングチェアが玄関の扉に向かって置いてある。
鍵を開けました。
(でもだめ…)
迷った末、チェーン錠だけは掛けた。
尚美の妄想通りの事態になったら破滅だから。
始めます…だれに言うともなく呟いた尚美はダイニングチェアに腰かけた。
肘掛けに膝を乗せ、用意しておいた縄で括りつけます。
左右に開いた股はもう隠せません。
尚美はそれだけで逝きそうだった。
通販で買ったバイブを挿入しました。
「やめて…」
自分で行っているのに、そう口にすることでマゾの血が騒ぎます。
スイッチを入れると振動音が響く。
こんなに大きな音だったのかと戸惑いながら肉は快楽を拾っています。
「私は奴隷です…見つかれば誰とでもオマンコする公衆便所です。」
最後の仕上げは手錠です。
玩具ですが、鍵が付いていて、鍵穴に差したまま両手を後ろに回して手首に嵌めました。
拘束感は充分です。
外すときは手首を返して差し込んだままの鍵を回す…その練習は何度もしている。
あぁ…全裸で、体中に猥褻な言葉を書き込み、大股開きで縛られている。
オマンコに入れたバイブは勝手に膣を暖きまぜている。
誰かが訪れる。
新聞屋さん?宅配便?それとも管理人さん?お隣の人?
もし誰かが勝手に扉を開いたら…
…………
その時、尚美はチェーンを掛けたことを後悔した。
犯してもらいたい、レイプされたいと願った。
その時の尚美は心からそう思ったのだった。
※元投稿はこちら >>