裕子はブラシを床に投げ、全裸のまま睨んだ
そうして自責する
耕三に植え付けられた思考のまま
私は何て事を・・・
・・・穢らわしい
こんなの普通じゃない・・・
こんなの・・・どうしようもない変態だわ
私は・・・どうしようもない変態
裕子の性癖は被虐性の強いマゾ性となっていた
自分を辱しめる屈辱的な行為だけでなく、自分が最低だと明らかになる事にも興奮する
裕子の頭の中では裕子を責める声が鳴り、その語気が強まるほど欲情していく
変態だわ
【ごめんなさい】
便所ブラシでイケるなんて
【ごめんなさい】
こんなの、普通の人がするわけない
最低の変態マゾ
【ごめんなさい】
旦那には言えない秘密をまた増やして、、、
どうしようもない変態人妻
【ごめんなさい】
便所ブラシでオナニーするなんて、裕子の体はまるで便器ね
【・・・】
裕子の体は便器ね
【・・・】
裕子は便器ね
【・・・私は便器】
冷たく悲しい屈辱の塊と卑猥で熱い欲情が、子宮から背筋に上り、ゆっくりと首筋を伝い後頭部に到達する頃、裕子はつぶやきながら軽い絶頂を迎えた
「・・・私は・・・便器」
パソコンを振り返り、裕子はゆっくりと歩きはじめた
椅子を引き、パソコンの前に座り、マウスを軽く左右に振る
画面が切り替わるのを待ち、リロードのボタンをクリックする
キーボードを叩く前にふと目に入った文字を読み、裕子はまた軽く絶頂を迎えた
【便器】
裕子は、自分はもうこの男のモノだと感じた
全てを知られ、全てを理解されていると感じた
だから続く文字が呼び出しだった事に恐怖など感じなかった
裕子は何の不安も感じず、コートを羽織っただけの姿で家をでた
角を曲がる裕子の目には、月極め専用と書かれた駐車場の看板が見えていた
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