イボカエルめ・・・
晴樹は急いでいた
予想外の時間ロスだった
終業時間を超えて帰社したバカ専務の、何が楽しいのかわからない笑顔による雑談攻撃&強引な飲食強要・・・
さすがに、午前のバカみたいな会議の尻拭いのために真面目に働く社員たちの【これ以上ややこしくしないで】とゆう懇願視線には勝てず付き合ってしまった
明日は本番ですからと強引に切り上げたが、時間はもう12時になろうとしている
開始から6時間か・・・
さすがに終わった後だろうと思いながらも、小さな可能性にかけて移動している
指定されたホテルは目の前
晴樹は歩きながら携帯を操作し主催者への謝罪と到着の報告をダメ元で送信した
横断歩道を渡り、さらに信号待ちをし、ホテルの入り口に近づく頃、ポケットの携帯が震動した
内容は予想通り拒否・・・と思いや、予想外な内容だった
今はもう終了を決め最後の一巡の射精を待っている状態
セックスは許可するか確約できないが、せめてこの場に来ないかと
まさか6時間を超えてなお続いているとは
まさか参加を許されるとは
いろいろな驚きを感じながらも、晴樹はロビー前を通り過ぎ、エレベーターに乗り込み、メールの文末に書かれた部屋番後のある階のボタンを押した
一秒が長く感じた
普段は感じないエレベーターの階数表示の変化がいやに遅く感じ、期待と興奮の高まりと同時に後悔の念を感じた
後悔の念とはつまり、当然愛する妻裕子への裏切りについてだった
しかしエレベーターは、指定された階で扉を開いてしまう
晴樹は複雑な感情で廊下を歩いた・・・が、そんな感情は、ノックした部屋の扉があき、その中に入った瞬間に一変した
異様な空間だった
薄暗く、熱く、性の臭いが充満した空間
その場にあるのは肉を肉に打ち付ける音と粘液の混ざりあう音、そして女の喘ぎ声のみ
薄暗い空間の壁際には、行為を終えたのだろう数人の男が服を着ているところで、なのにベットではまだ行為が続いている
四つん這いになり喘いでいる女
その腰を掴み腰を振る男と、その男に揺れる女の体をチンポで受け止めている男・・・
立ち尽くす晴樹に、部屋の奥、ソファに腰掛けている男が話しかける
「間に合ったね」
男はグフグフと、不快な笑い声を上げながら話す
「もう来ないかと思いましたよ」
ベットの上では男がうめき声をあげ体を痙攣させていた
何分がたっただろうか
部屋の男は・・・確か服を着ていた三人を合わせて五人だろうか・・・は、それぞれに準備を済まし部屋を出ていった
ソファの男はガウンを脱ぎ捨てベットに上る
女がその股間で顔を振り始めた頃、ようやく次の会話が始まった
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