「まったく・・・お気楽だな」
晴樹は窓から下を覗き込みながら呟いた
その視線の先には駐車場の車に向かって歩く3人組
先頭はあのイボガエル
それにカマキリと熊が従っていた
まったく・・・本番直前の会議をブッチする緊急の用事って何なんだよ
エロガエルだから女か?
いや、それなら一人だけで動くか・・・
まったく・・・掻き回すだけ掻き回して、自分はボイコットって・・・
悪態ばかりが湧いてきたが、とは言え晴樹はそれほど気分が悪い訳でもなかった
理由の一つは、もちろんイボガエルの欠席する会議が必ずスムーズに進むだろう予感だ
そして、もう一つの理由はついさっき・・・長引いた会議のせいで一時間もズレた昼休みにチェックしたメールだった
危なかった
メール着信時間が1時50分て・・・危うく午後の会議でチェックできないところだ
いや、それにしてもキャンセル待ち扱いで別室待機ってのはどうなんだ?
いやいや、メールの件も待機の件も、昨日の今日なんだから仕方ないか
それにまあ・・・おそらく他人に見られながらなんか、セックスどころか勃起できるかどうかも怪しいしな
それに、開始の18時に到着する必要がないのも、会議の押してるこの状況にはありがたい
スムーズに進む、予定より1時間遅れの会議の14時~17時を、晴樹はU子のサイトを思い出しながら過ごした
・・・いやいや、もちろん会議の内容も、愛する裕子の笑顔も思い出しながら
※元投稿はこちら >>