その3
それ以来、私は少なくても週に一回はお風呂場から父に呼びつけられ、お背中流しをするようになった。
父の待ち構えるお風呂場に全裸になり入って行く。
父の上半身から足の裏まで、私の両手のみで洗い上げていく。
最後に父のおちんちんを30分近い時間をかけて丁寧に洗いあげていき、父が唸り声を上げて、おちんちんからネバネバした物を出すと、私は解放される。
計50分くらいのこの作業が私が強要されているお背中流しの全貌だった。
お風呂場で行われているこれらの内容は父と私しか知らない。
友達はおろか、母や兄にも言ってはいけない気がして、誰にも助けを求める事すら出来なかった。
いや、違う。本当は母も兄もお風呂場で行われている事が只のお背中流しではない事に感づいていたはずだ。
それなのに、母と兄は私を見殺しにしているのだ。
父は私がお背中流しをするようになってからというもの、家族に暴力を振るう回数が目に見えて激減した。
以前はいつ沸騰するか分からない湯沸かし器のようだった父が、最近は笑顔を見せたり、冗談を言うほど、上機嫌な日が続いていた。
だが、高柳家がまともな家になったわけではない。
今までは父の理不尽な暴力を家族3人で分散して受けていた。
それが、今では私1人が父の暴力の犠牲になっているにすぎない。
私は母と兄に生贄として差し出されたのだ。
母と兄は私を犠牲にする代わりに自分たちの安息を手に入れていた。
高柳家の束の間の安息の日々は全て私の小さな身体の犠牲のうえに成り立っているのだ。
母と兄が憎かった。
そんな日々を2年間過ごし、私は中学の2年生になった。
半年前に初潮を迎えた私のカラダはみるみるオンナのカラダになっていった。
胸は大きくなり、お腹の贅肉は取れ、お尻は大きく張出し、見事にオンナらしい曲線を描いていた。
友達より成長が早く、早熟だった私は、友達からそのスタイルを羨ましがられたり、胸の大きさをからかわれたりするようになった。
男子にもモテるようになった。告白をされるのは毎日の事で、勉強もスポーツもできた私は学校の男子が勝手に作った、女子人気ランキングの1位に選ばれるほどだった。
学校は楽しかった。家では奴隷のように父の顔色を伺い怯えて暮らすだけの私が、学校の門をくぐった途端にお姫様のように扱われたから。
だが私は、そんな自分のカラダの成長と心の成長に戸惑いもした。
父の前で裸になる事が今まで以上に恥ずかしくなってしまったのだ。
オンナになった身体を父に見られる事は耐えがたかったし、この頃にはお背中流しの本質も、毎回父がはき出すネバネバした液体の正体もちゃんと理解できるようになっていた。
理解できるようになると、父がより一層恐ろしくなった。
父は実の娘である私をオンナとして見ている。
まだ、12歳だった私に自らの勃起した性器を握らせ、自慰行為を手伝わせた。
イカれている。そう思った。
そして、2年以上、父の性器を握り、父のオナニーを手伝っている私もまともではない。そう思った。
そんな私の悪い予感通りにこの頃から父の行為はさらにエスカレートするようになっていった。
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