その21
「はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!」
とにかく全力で走った。とにかく遠くに、遠くに逃げたかった。
どれくらい走っただろうか。普段運動などしない私の足は悲鳴をあげていた。
もう一歩も走れない。心臓は破裂しそうな程に早鐘を打っている。
自販機を見つけ立ち止まった。ノドがカラカラに乾いていた。
お茶を買い、一気に飲み干した。
ここはどこだ?ガムシャラに走ったせいで自分がどこにいるのかも分からなかった。
あてもなく歩くと公園を見つけ、ベンチに腰を下ろした。
呼吸が整い、少しずつ興奮が収まってくるのを確認すると
さっきまで見ていた事を反芻せずにはいられなかった。
高柳は犯されていた。父親に。兄に暴力を振るわれていた。
母と兄が交わっていた。どれ一つ取っても只事ではない。
高柳はあんな家庭で、あんな家族と暮らしていたのだ。
学校では、明るく、美人で誰からも好かれるあの高柳愛理が家族から酷い虐待を受けていたのだ。信じられない。未だに信じる事が出来ない。
秋葉原のAVショップで高柳のストリップを見た私はいてもたってもいられなくなり、高柳家に向かった。
昨晩の異常な家族からの性的虐待。そして今朝も高柳は家族の見ている前で犯された。
私はその全てをダイニングが覗ける掃き出し窓のわずかなカーテンの隙間からスマホのレンズ越しに見ていた。もちろん動画で録画もした。
私のスマホの中には高柳家の全てが収められている。
思い出すと途端に冷や汗が背中を伝う。ワキは汗でびっしょりと濡れている。
腕時計に目を落とす。大変だ。急がなければ、遅刻してしまう時間だった。
学校に行かなければ。学校に行けば高柳愛理がいる。さっきまで父親に犯されていた高柳がいる。
父親に犯されていたあの制服を着た高柳がいる。
私はこれが夢か現実か分からないまま学校に急いだ。
駅に着くと私はトイレの個室に駆け込み、スマホの音量をOFFにして動画を起動した。
犯されている。あの高柳が犯されている。父親に後ろから突かれ、悲鳴に似た泣き声をあげている。制服のスカートをめくり上げられ、キレイなお尻が露わになった高柳が父親に突かれている。
私は慌ただしく、ズボンからペニスを出すと、猛ったモノを右手でシゴいた。10回と擦らずに大量の精子が便器目掛け飛び散った。
学校に急ごう。高柳がいる学校に。父親に犯されたままの制服を着た高柳がいる学校に。
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