小谷奈緒はごく普通の高校教師だった。
ただ人と違っているのは極端に妄想癖が強いということ。
彼女の妄想の中では彼女は学園のマドンナで、生徒のみならず先生方まで憧れを一身に集めている。
さらに彼女は真面目で清純ぶった外見の下に秘かにスケベな願望を隠し持っていた。
生徒の奴隷になりたい。
大勢の人に破廉恥な姿を晒したい。と。
彼女はその願望を小説にしてネットに投稿することを覚えた。
物語の中ではどんな淫らな願望も実現出来る。
現実の生徒や先生をモデルに淫らな妄想を疑似体験し、自分がSではないかと思うほど物語の中の
自分を辱めるのだ。
ネットへの投稿を始めて8ヶ月が経っていた。
年が変わって新学期が始まったばかり。
新年会にかこつけた教師同士の飲み会の誘い。
現実の奈緒は妄想のようなマドンナではないが、そういう席では数少ない女性は男性教師たちに
持てはやされる。
以前はそれが苦手だったが、妄想に登場させた先生には親しみを覚えるようになった。
物語の中ではこの先生たちは私を露出狂だと思っているのだから。
学年主任にはお茶汲みをしながらノーパンのお尻を見せつけたばかりだった。
しかしいつも近くに寄って来る体育教師は奈緒とは距離を置いていた。
プロポーズを断ってまだ気まずい関係は続いているからだろう。
奈緒の中ではもう彼の奴隷なのに。
もし彼が彼女の隣に迫って来たら、今度は拒絶出来ないかも知れないと奈緒は思った。
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妄想小説 番外編
お澄まししているくせに頭の中はスケベで一杯の奈緒の隣に武山先生がやって来た。
(妄想の中では勝手にセクハラ常習者にしてごめんなさい。)
心の中でお詫びする奈緒に、武山が膝に手を乗せる。
(わざとかしら…やっぱり武山先生は油断出来ない…)
奈緒はさり気無い仕草でその手を跳ね除ける。
いつもはそれで引き下がる武山だが、その日は少し様子が違った。
奈緒の反応に怯むことなくスカートの下に手を潜り込ませたのだ。
「ちょっ…」
奈緒は慌ててその手を押さえ、武山を睨み付けた。
「やめてください!」
しかし武山は少しも動じることなく、その爬虫類のような陰湿な目を奈緒に向ける。
「イヒヒ…小谷先生…読みましたよ…ナンネットの妄想小説…
あれって小谷先生が書いているんでしょう?」
奈緒は武山の言葉に力が抜けて行く。
(あ、あれを…読まれていたの?…)
奈緒の顔から血の気が引く。
「よく書けてますよねぇ…フフフ公開オナニーショーなんでしょう?
真面目でおとなしい小谷先生があんなにいやらしいこと考えていたなんて驚きましたよ。」
武山の手は完全にスカートの中を蹂躙し、パンストの中まで伸びている。
「おや、先生は下着を着けていらっしゃる?それにスカートの丈も長過ぎですな。」
「そ、それは物語の中だけのことです…うぅ…現実にそんな格好したら狂ったと思われます。」
武山の手はショーツにまで達した。
奈緒はうろたえながらただ手をこまねいている。
「イヒヒ…もうこんなに濡らしてますよ。
どうせ今も私たちにハメられる想像でもしてたんでしょう。このスケベ女が。」
「あのHPを学校中に公表してやろうか?
恵理子や坂本のモデルにされた生徒もすぐに自分のことだと分かるだろうよ。
どう自分が露出マゾ奴隷にされたり極悪生徒にされてると知ったらどう思うだろう。」
武山がネチネチと奈緒の耳元で囁く。
「それにあんな願望も知られてしまうのも恥ずかしいねぇ…
いや、待てよ…その方が夢が叶って小谷先生には好都合かな?」
「あぁ…そんな恐ろしいこと言わないで…誰にも秘密にしてください…」
「だったら分かるよな…小谷先生が今後、私の前でどう振舞えばいいか。」
奈緒は怯えた目で武山を見て、観念したようにコクリと頷いた。
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小谷奈緒発情中
脅迫されたい
セクハラされたい
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