その48
「笹塚駅までお願いします。」
私達は旧山手通りに戻り、タクシーを捕まえると恵美の住むマンションがある笹塚に向かった。
タクシーの中での恵美は、先ほどの積極性がウソのように、緊張した面持ちで背筋を伸ばし、姿勢をくずす事なく、流れる景色を見つめていた。
会話はない。恵美の緊張は、こちらにも伝わりそうなほどだった。
そんな恵美を見て私は、やはり恵美は良い。と思ってしまう。
普通の女ならタクシーに乗ったそばから、甘えた表情で私の肩にしなだれかかってくるところだ。
背もたれに背中も付けずに背筋を伸ばし座っている恵美は真面目で、緊張しいで、恥ずかしがり屋で、子供で、上品だ。
だからこそ、汚したくなる。だからこそ、私だけしか見る事が出来ない恵美を見たくなる。
こんな子がさっきまで公園で私のケツの穴を舐めていたなんて誰も信じないだろう。
知らしめてやりたい。この女がどんなに変態なのか。この女がどれだけ、私に忠実なのか。
世界中に知らしめてやりたい。この女は俺のモノだ。俺のオモチャだ。
私は横に座る恵美の横顔を眺めながら、全身がゾクゾクした。
こいつを徹底的に辱しめてやる。
「運転手さん、笹塚まではどれくらいかかりそうかな?」
「もう深夜で道ガラガラですからね~。10分くらいで着くと思いますよ。」
「そうか。それだったら笹塚に30分後に着くように適当に遠回りしながら向かってくれないかな。」
「えっ?構いませんけど、なんでまた?」
「まあ、頼むよ。それから、これ受け取ってくれ。」
私はそう言うと運転手に一万円札を渡した。
「えっ!あの、これ、何ですか?」
「いや。実はコイツが変態でね。一度タクシーでシテみたいって言うんだ。
悪いがそれで、見て見ぬ振りしておいてもらえないかな。」
「えっ!そんな。それはまずいですよ!そういうの困っちゃうんだよな~。」
そう言いながらも運転手はバックミラー越しに恵美の顔を確認し、鼻の下を伸ばしている。
「運転手さん、コイツの顔見てみなよ。良いオンナだろ?」
「はい。す、すごいお綺麗な方だなと思ってましたけど。。」
「なら、良いじゃないか、一万円もらって良いオンナのストリップショーが見れて、おまけに遠回りしていいって言ってるんだ。
運転手さんには良い事づくめじゃないか。」
「まあ、そうですけど。。外から見られないようにやって下さいよ。会社にバレたら私もヤバいんですから。」
「ああ。気を付けるよ。」
私はそう言うと恵美を見た。恵美は訳が分からないとばかりに驚きと恐怖、悲しみが混じった顔を向けて来る。
その表情を見た瞬間、押し殺した本音が少しだけ心の中で顔を出した。恵美、愛してるよ。
私はすぐに本音を残虐性の中に包み隠した。
「しかし、こんな清楚でキレイな子が変態だなんて人は見かけによらないもんですね~。へっへっへ。」
運転手の下劣な言葉もこの場のBGMにはうってつけだった。
もっと言え。恵美をもっと罵れ。俺の恵美を罵倒しろ。イヤらしい目つきで見ろ。
その憎悪が嫉妬心になり、快感に変わる。もっと俺を興奮させろ。
「恵美。さあ、運転手さんの了解はとったぞ。あとはお前がやりたかった事をやればいい。」
「は、はい。」
恵美は観念したようで、うつむきながら頷いた。
「せっかく、そんな短いスカートを穿いてるんだ、脚を広げてオナニーでもしてみたらどうだ?」
恵美は黙って脚を広げると指でクリトリスを触り始めた。
「それじゃあ、俺にも運転手さんにも見えないだろう?脚を上げてM字開脚してみろよ。」
恵美は只々、私の言う通りに従った。
「うひょ~。お兄さん、私にも見せてくれるんですかい?こりゃあ、最高だ!こっちが金払いたいくらいだ!」
「運転手さんバックミラー越しに見るのはかまわないけど、見すぎて事故ったりしないでくれよ。」
「気をつけますよ。へっへっへっ。」
「恵美。俺のを舐めてくれよ。マンションまでガマン出来そうにない。」
「うん。」
恵美は私のベルトを緩め、チャックを下ろし、勃起した私のモノを咥えた。
運転手はミラー越しにスカートがめくれ上がった恵美の尻を眺めて興奮した表情を浮かべていた。赤信号で止まるたびに振り返り、私達のプレイを凝視している。
「お兄さん。私も。。その、、少し触ったりしちゃあ、だめですかい?」
運転手の目はもはや、男の目、獣の目になっていた。
「どうかな。恵美が良いなら私はかまいませんよ。恵美どうする?」
恵美はもう泣き出してしまいそうな顔だった。
いいぞ。もっとだ。もっと困れ。もっと辱しめられろ。
恵美は私の言う事に断れるわけがない事を悟り、運転席と助手席の間から脚を差し出した。
「お、お嬢ちゃん、良いのかい?」
恵美は俯いたまま無言でうなずいた。
「おおおっ。。すべすべだ。こりゃたまらん。。若い子の肌ってのはこんなにも美しかったかの。。」
「運転手さん、若い女はみんなってわけじゃありませんよ。この子は特別ですよ。」
「そうだ。そうだね。こんな透き通る肌を初めて拝んだわい。」
私は恵美の耳元で囁いた。「もっと触りたい?と聞いてみろ。」
「運転手さん。。もっと、、私のカラダ触りたい、、です か?」
恵美は躊躇しながらも私に言われた通りに発した。
「も、もちろん!い、いいのかい?」
「恵美。次の信号で助手席に移動してやれ。」
私は恵美の顔を見る事が出来ない。
恵美はきっと今、私に助けを乞うような視線を向けている。きっと悲しい表情を浮かべている。
私は恵美の顔を見る事が出来ない。
恵美は次の信号に着くまで、私のモノを必死に咥え込んでいた。それが恵美のささやかな私への訴えだという事は分かっていた。
助手席には行きたくない。ここにいさせて。そう言いたいのだ。だが、私はその訴えを無視した。
恵美がタクシーの運転手にセクハラをされるところを見れるなんて考えただけでゾクゾクする。
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