その32
私の頭の中は恵美で支配されていた。昨日の恵美の身体、野川に弄ばれる恵美の姿。
恵美に挿入した時の至福とも呼べるほどの快感。
絶頂を迎え、恵美の胸に大量の精液を吐きだした時には己の身体ごと、どこかに飛んで行ってしまいそうなほどの快感だった。
恵美は想像以上の素晴らしいオンナだった。これから調教すればもっと、もっと俺好みのオンナになる。そう考えただけで勃起が収まらなかった。
そんな事ばかりが頭をよぎり、結局今日は仕事が手につく事はなく、気が付くと午後の5時をまわる頃になっていた。
そんな時、私の携帯が知らない番号からの着信を告げていた。
恵美に間違いなかった。昨日麻美が恵美に私の番号を教えたと言っていた。そろそろかかってくる頃だろうと思っていたところだった。
恵美の方から電話をさせる。恵美の方から会いたいと言わせる。
野川のせいで多少予定にない事が起こったが当初の狙い通りに事は進んでいた。
「もしもし?」
「あ、あの。。私、相川恵美と申しますが、安藤さんの携帯で間違いないでしょうか?」
「はい。そうですけども。あいかわさん?」
私はどちらのあいかわさんだか分からないとばかりに聞き返してみる。
「あ、あの。恵美です。スクールで一緒の。この前飲み会で安藤さんの隣りに座っていた恵美です。」
「あっ。恵美ちゃんか!ごめん、ごめん。分からなかった。でも何でこの番号を?」
「あっ。えっと。実は麻美に聞いたんです。ちょっと安藤さんにご相談したい事があって、
麻美ならもしかしたら安藤さんと番号交換してるかなと思って聞いてみたら知ってるって言うので。。」
「あー。なるほど。麻美ちゃんに聞いたのか。それで、相談てなんだろ?」
「あ、あの。その、安藤さん、今日これから少しお時間頂けますか?」
「ん?ああ。ちょうど、今日はウチの妻が出張でね。家に帰っても誰もいないし、ご飯もないし
どうしようかと思ってたところだけど。」
「よかった!それなら、ご飯ご一緒して頂けませんか!電話では少しお話しにくいご相談なんです。」
「ああ、構わないよ。俺もちょうど恵美ちゃんの事を考えていたところだったしね。」
「えっ。」
「あっ。冗談、冗談!只の軽口だよ。」
「もう!からかわないで下さい!」
「ごめんごめん。それじゃあ、どうしようかな。この前の居酒屋で待ち合わせしようか?」
「えっ。この前の飲み会の時の居酒屋ですか?」
「うん。そうだけど。イヤかい?」
「い、いえ!分かりました。では、後ほど!」
「うん。後ほどね。」
恵美は何も知らない。俺が全てを知っている事を知らない。俺が恵美を従順なペットにしてやろうと企んでいる事を知らない。
恵美が野川にレイプされた事を私が知っている事を知らない。裏で麻美と私が繋がっている事を知らない。
そして、恵美は昨日、恵美の部屋で私に抱かれている事を知らない。昨日自分の胸に吐きだされた精子が野川の精子ではなく私の精子である事を恵美は知らない。
充分すぎるほどに下地は出来上がっている。今日から動き出す事にしよう。
今日から恵美は私の従順なペットになる。
無理やりは私のポリシーではない。恵美からそれを望むのだ。その下地は出来ている。
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