その21
平日の昼間の上野で麻美は私の斜め前を歩いていた。
正確に言うと私が指示して、麻美を歩かせていた。付かず離れず10mくらいの距離を取り、私は麻美の後を歩いた。
麻美には、一際短いスカートを穿いてくるように指示してあった。
上はカラダのラインがハッキリと分かるようなタイトな物で、ブラジャーはつけてくるなと指示してある。パンツも履かせたくなかったが、リモコンローターを装着する都合上、仕方なくパンツを履く事は許可した。
前を歩く麻美が交差点で信号につかまり立ち止まった事を確認すると私は麻美の後ろに近づき、リモコンをオンにした。
微かに聞こえるモーター音とともに麻美は身をよじり、感じ始めた。一度オフにして、またオンにすると麻美は後ろを振り向き、私に苦しげで切ない顔を向けてくる。
私はそんな麻美と目を合わせる事なく無視し、さらにモーターの回転数を上げてやる。
車通りのほとんどない、静かな交差点に怪しく鳴り響くモーター音に私は満足した。
交差点では、麻美と私の他に数人の男女が信号待ちをしている。
何人かの耳にはこの音が届いているのではないかという緊張感に私は激しく勃起した。
私の前で他人に気づかれまいと、そっと震えるように身悶える麻美の後ろ姿は何とも昼間の上野には似つかわしくない淫靡なオーラを放っていた。
そんな麻美の後ろ姿に見惚れながら、このままここで麻美のスカートを捲り上げ、突っ込む事が出来たらどんなに良いだろうかと妄想した。
私の妄想を遮るかのように信号が青に変わると再び歩き始めた、麻美の後を歩いた。
あの夜BARを出た私たちは絡み合うようにタクシーに乗り込むと、中野坂上にある麻美のアパートに行き、そこで、朝まで何度も交わった。
その日から私は麻美に溺れ、麻美は私に溺れ、私は毎日職場から麻美に卑猥なメールを送りつけた。麻美は毎日大学から返信をした。
そんなやり取りを数日すると麻美から早く会いたいと懇願するメールがきた。
私は、私に会いたいならと麻美に条件を出した。
そして、今のこの状態に至るわけだ。
本当は今すぐ、あの日のように麻美のカラダを貪りたいのにガマンしなければいけないこの状態がたまらなかった。
触りたくてたまらないカラダを目の前にして触れないこの時間がたまらなく私を興奮させた。
どこで、犯してやろうか。地下駐車場にでも連れ込むか、公園のトイレに入るよう指示してそこで犯してやろうか。カラオケボックスに連れ込むのも良いかもしれない。
でも、出来ればやはり外が良い。人がいないオフィスや、マンションの非常階段に連れ込む事は出来ないだろうか。
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