その20
私は気が付くと笹塚にある自分のアパートの前に立っていた。六本木からここまでどうやって戻ってきたか憶えていない。
私は野川に犯された。全裸にされ、ネクタイで後ろ手に縛られ、手を使う事も許されず、口だけで全身をなめるよう強要された。
縛られたまま冷たい床に放り出され、あらゆる体位で挿入された。野川は挿入して1分ともたずに絶頂に達し、私の胸に精液をはき出した。その次は私の口の中に、その次は私の顔に、
その次は私の中に。その次は。。その次は。。
自室の鍵を開け、誰もいない真っ暗な部屋にむけて「ただいま。」と呟いた。もちろん返事はない。
そのままバスルームに向かい、服も脱がず、熱いシャワーを浴びた。
ふいに野川が私に向けて発した言葉の数々がフラッシュバックした。
「最高だよ恵美。気持ち良すぎる、何て素晴らしいんだ。もっと声を出してみろ。もっとイヤらしく舐めてみろ。ケツの穴までキレイに舐めるんだ。気持ち良いか。どこに出してほしい?お前は外見ばかりじゃなく、ナカまで最高だ。
ヤってもヤってもやり足りないよ恵美。お前のケツを見ながらのバックは絶品だ。恵美、俺は今世界中に言いふらしてやりたい気分だ。俺はこんな良い女とヤってるぞ。
この女は良い女ってだけじゃない。いい女で変態で、締りも最高だ。どうだ、うらやましいかってな。もっといい声で泣け。気持ちいいですと言ってみろ。また逝きそうだ。さっきは顔に出してやったが、今度はどこが良い?
言え。自分で言わないとナカに出しちまうぞ。これだけ出してるんだ、次はどうせ出るものもないし、ナカで出してやるか。恵美。恵美。恵美。
私はその場にへたり込み、泣いた。シャワーが涙も声もかき消してくれる。
こんな目にあっても私には頼る人が誰もいない。誰かにそばにいて欲しい。誰かの腕の中で目いっぱい泣いてしまいたい。この汚れた身体と心を誰かに救ってもらいたい。
「安藤さん。安藤さん。。」私は膝を抱え静かに泣いた。
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