その59
私は優子を犯すと、その様子を全てビデオカメラで撮影した。
破かれたブラウスから覗く、豊満な胸がウイスキーにまみれ、妖しく光りながら、私に突かれる度にユサユサと揺れている。
我ながら良い絵が撮れたかもしれない。
優子は相変わらず、泥酔したままで赤い顔でハアハアと荒い息使いを繰り返すばかりだった。
私はそんな優子を風呂場に連れて行き、芋虫のように縛りあげ、声を出せないように猿ぐつわをかませ、空のバスタブの中に寝かせた。
「おい。優子聞こえるか。俺は今からお前のお姉ちゃんにも同じ事をするんだ。
いや。麻美はこの程度では済まさないが。気が向いたらその後、もう一度お前の相手もしてやるが、それまではここで大人しくしてろ。
いいか。声を出したり、物音を立てたりしやがったら、俺はお前や麻美に何をするか分からないからな?」
優子は聞いているのか、聞いていないのか、只、中空を見つめるだけだった。
私は風呂場を出ると腕時計に目をやった。
時刻は22時前になっていた。麻美が帰宅するまで、約1時間ある。
慌てる必要はないが、少し急がなくてはいけない。持参したカバンをひっくり返し、中身を全て出す。
そこには、秋葉原で買った、バイブやローター、ローション、縄、制服、原宿で買ったソックスやローファーが入っている。
その中から、監視用の盗撮カメラと盗聴器を取り出し、適当な位置に設置した。これは今日使うという訳ではなく、これからのためのものだ。
外で頑張っている麻美を見るのも楽しいが、部屋でくつろいでいる麻美も見てみたい。
麻美の着替えを毎日覗けるなんて素晴らしい事だ。想像しただけで私のモノは痛い程に膨れ上がっていた。
準備は全て整った。早く帰って来い。麻美。
私は室内の電気を全て消すと暗闇に身を潜めた。
10分、20分、30分、漆黒の世界で麻美を想う。
私はこの一週間というもの、麻美の事で頭がいっぱいになっていた。
健気に働き、勉学に勤しむ姿は実に真面目で好感が持てた。
男どもの視線を釘づけにしながら、繁華街を闊歩する姿は凛々く、自分の事のように誇らしく思った。
愚にもつかない男達の誘いを振りきり、アルバイト先のカラオケ店に入っていく姿には感動さえ覚えるほどだった。
気付くと私は麻美のファンになっていた。麻美を崇拝するような気持ちさえ芽生えていた。
それなのに麻美は私を落胆させた。あんなに応援していたのに。あんなに頑張れという気持ちで見つめていたのに。
その行為は裏切りに他ならない。
麻美は電話一本で安藤に呼び出されると、足りていない睡眠時間の事もいとわずに飛んでいき、自ら安藤に股を開いたのだ。
既婚者の安藤なんかに不倫である事もかまわず股を開くオンナを独身の私が犯して何がいけないというのか。
不倫の代償は大きい。麻美には罪を償ってもらう必要がある。
その時、玄関のドアノブを回す音と同時に麻美の声が聞こえた。
「あれ?何で電気点いてないの?優子~?寝てるの?」
電気が点けられ室内が明るくなる。
「あの子、今日から来るって言ってたのにな。。でも鍵は開いてたし。。コンビニに行ったのかな?」
麻美はぶつぶつと独り言を言いながら、携帯を耳にあてている。優子に電話をしているのだろう。
だが、優子の携帯は電源を切った状態で私が持っている。
「何あの子。電池切れ?もう連絡もしないし、ほんっとにだらしないんだから!」
麻美は携帯を投げるようにテーブルに置くと、ベッドの方に向かった。
「えっ。。なに?これ。。。。」
麻美の目の前にはバイブやローターそして制服一式が広がっている。
「淫乱不倫オンナのお前ならそれがどこにぶち込むモノかわかるだろう?」
私は絶句している麻美の背後からそっと声を掛けた。
麻美は突如キッチンから現れたスーツ姿の男に驚き、理解不能とばかりにせわしなく眼球を動かし、
その男が野川であると分かると驚愕の表情を見せた。
「の、野川さん。。なんでここに。。ゆ、優子、妹は、まさか。。」
「俺の事を憶えていてくれたか。光栄だよ。」
「ど、どういう事ですか。。。」
「はははっ。かなりパニックに陥っているようだな。少し落ち着いたらどうだ?」
「け、警察を呼びますよ。」
「警察?何の罪で?不法侵入かな?構わないが、考え方によってはお前のしている事の方が罪が重いんじゃないのか?」
「な、何のことですか。。」
麻美の声は震えている。
「山本麻美。妹は優子。母子家庭らしいな。
実家は新潟の長岡市。電話番号はxxx-xxxx-xxxx
高校は県立xxxx高校。担任は高橋先生。
安藤龍平。お前も知っての通り既婚者だ。
住所は横浜市xxxxx。電話番号は045-xxx-xxxx。
勤務先住所はxxxxx。奥さんの勤務先住所はxxxxxxx。」
私は探偵が調べ上げた調査書を淡々と読み上げていった。
「お前の親父は他所にオンナ作って、お前ら家族を捨てたんだろ?
なのに、お前が不倫なんかしてるって知ったらお母さんは悲しむだろうな。
高校の時もずいぶんモテたみたいだな?美術部の先生と噂になったそうじゃないか?
ファザコンなんだな。お前は。
まだ続けるか?不倫大好き麻美ちゃん。」
麻美は恐怖のあまり口に手を置いたまま絶句している。
「私と安藤さんが不倫してるって言いたいんですか?何を根拠に。」
私は麻美の言葉を遮るようにビデオカメラを麻美の前に差し出した。
その液晶画面の中には安藤のオフィスのデスクの上で四つん這いになり、自ら安藤のモノを求める麻美の姿と声が映し出されていた。
何とか、自分と愛する安藤を守ろうとする麻美の最後の砦は崩れた。麻美は絶望の表情を浮かべ、画面から目を背けた。
それは戦意喪失、白旗を揚げた無条件降伏を意味していた。
麻美はあっけなくオチた。
「麻美。お前に二択をやる。一つは今から警察に走り、俺を不法侵入で訴える。だが、その時は俺は報復としてこのビデオを
お前の実家、高校、大学、それに安藤の会社、安藤の嫁の会社、あらゆるところに送りつける。
お前のような上玉のオンナには一生縁がない、俺の友人にもお前の住所、電話番号付きで送りつけてやるのもいいかもしれないな。」
麻美にそんな気力は残っていない。
「もう一つの選択は自分で考えろ。俺はこう見えて紳士なんだ。強要はしたくない。
安心しろ。そこに転がっているオモチャを使い尽くす頃には解放してやるさ。」
麻美は床に転がっているバイブやローターに目をやり、すぐに逸らした。
「ゆ、優子は?優子はどこ?優子に何かあったら、許さないから。」
麻美はオチた自身のプライドを姉の責任という気力だけで奮い起こし、何とか立っていた。
「優子は近くに停めた、俺の車のトランクに閉じ込めてある。お前が俺をたっぷりと楽しませる事が出来れば、何も問題ない。
お前も安藤も今まで通りの生活を続ければいい。優子も解放してやる。悪い条件じゃないはずだが?」
「一つでもウソがあったら、絶対許さない。」
麻美は私を睨みつけると吐き捨てるように言った。
その表情は凛々しく、美しかった。
ゾクゾクするような表情だ。こんなに強く美しいモノを汚す快感とはいかほどだろうか。
「麻美。まずは、俺をご主人様と呼べ。」
まずは麻美のプライドをぼろ雑巾のようにズタボロにしてやる。
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