その52
向井から買い取った調査書を元に麻美の尾行を始めて1週間が経つ。
麻美は、きっとイケメンの彼氏をはべらしてチャラチャラしたキャンパスライフを送っているのだろうという私の予想に反して、
実に質素で真面目な生活を送っている事が分かった。
学校にいる時間よりもアルバイトに費やしている時間の方が長いのではないかと思わせるほど、昼夜を問わず働いていた。
調査書によると、夜は西麻布にある会員制のバーでウエイトレスを、昼は新宿のカラオケ店で接客をしており、月に数回はキャバクラで働く事もあるようだった。
それに加え、大学と渋谷のビジネススクールのダブルスクールもこなしている。
やはり、母子家庭という事もあり、金銭的には大変なのだろうという事を容易に想像する事が出来る暮らしぶりだった。
そんな生活に身を置きながらも、安易にキャバクラだけで稼ごうとしない部分にも麻美の強さと真面目さを見た思いだった。
麻美の恵まれた容姿を持ってすれば、キャバクラで大きな収入を得る事は実に容易いはずだ。
麻美を尾行するのは最近の私の楽しみになっている。
当初の目的は一日か二日、麻美を尾行して、調査内容が正しいか否かを確認するだけのつもりだったが、
気づくと、私は毎日仕事が終わると、麻美に会いに行く感覚になっていた。
麻美を見ているのは実に楽しかった。毎日がまるでファッションショーのようにミニスカートやスキニーなパンツなど、
どれも上手く着こなし、本当に麻美に似合っている。
どんな洋服でも麻美が着ればきっとそれなりに見えてしまうのだろう。
ファッションに疎い私でも麻美の身に着けている服やバックがハイブランドと呼ばれる高価な物達ではない事が分かる。
疲れているに違いないのに、笑顔で接客をこなす麻美。
疲れ果て、電車で立ったままうたた寝をしてしまう麻美。
アルバイトに遅刻しそうになり、大学を慌てて飛び出して行く麻美。
通りすがりの男たちの視線を釘づけにしながら、繁華街を闊歩する麻美。
老人に道を聞かれ、丁寧に道案内をしている麻美。
私が目にした麻美はどれも好感が持てるものだった。
私はそんな麻美を見続ける中、勝手なイメージを麻美に抱き、中学や高校の時、私を見下した高慢ちきなオンナどもと一緒だと決めつけた自分を恥じていた。
私は麻美の事をもっと知りたいと願うようになっていた。
調査書に添えられていた麻美の隠し撮り写真にそっと唇を合わせるだけで私の心臓は大きな音を立てて脈を打ち始める。
それはまるで、青春時代には成就する事がなかった、甘酸っぱい恋愛感情に似ている気がした。
「麻美ちゃん。麻美ちゃん。。。」
私は視界の隅にカラオケ店の受付をしている麻美を捕らえながら、写真の中の麻美を舐め回した。
我慢出来なくなり、コンビニのトイレに駆け込み、写真の中の麻美に大量の精液を浴びせた。
「麻美ちゃん。汚れちゃったね。。」
私は精液まみれの麻美に向かって呟いた。
「明日も会おうね。麻美ちゃん。そろそろお家にオジャマしようかな。
シャンパンでも買って行くよ。」
私の股間はもう一度猛り始めていた。
※元投稿はこちら >>