(わたし、なんでこんな。。)
同情心からつがれるままに酒を飲んでしまったこと、そして代行を呼ぼうと椅子で休んでいるあたりで記憶が止まっている。
(誰が背中さすってくれてるんだろう。。 なんか気持ちいい。。落ち着くなぁ)
涙目になり、口許を汚し、鼻水まで垂らしながらもそんな呑気なことを考える美奈子。
(えっ?でも誰?誰がこんなこと?)
背中の向こうで声がかけられる。
「だいたい吐けたみたいだから、今、水もってきますね」
その声にビクッとなり、
(まさか、隆太くん。。?
そうだこの店で働いてて、わたし千晶の家庭教師をお願いして。。それなのに、こんな無様な姿を晒して)
顔を真っ赤にし、恥ずかしさに顔をあげることもできずに便器にうずくまる美奈子。
皮肉な笑いを浮かべながら身障者用トイレを出て、厨房に向かう隆太。グラスを二つ用意すると、一つにはミネラルウォーターを、もう一つには烏龍茶と氷を入れる。
ポケットに入れた携帯が振動するので、取り出して見ると千晶からのメール着信がある。
メールを開くと、添付動画とともに、
【ケツ穴オナニーでいきました。はやく隆太さまのチンポ欲しいです。まんこにもケツ穴にもいっぱいザーメン欲しい】
と高校生が書くとは思えないような言葉が添えられている。
動画を再生すると、お尻の穴に3本指を挿入し、ぐちゅぐちゅに性器まで濡らしながら、「ケツオナ気持ちいい」
と狂ったように絶叫する千晶が映っている。
(兄妹揃ってバカは母親譲りか)
苦笑いしながら、グラスを手に美奈子が待つトイレに向かおうとするが
(そうだ、どうせなら。。)
と、一旦男性用トイレに入り、個室で烏龍茶の中身を半分ほど便器にまけ、さきほど美奈子の口に突っ込んでいたペニスを取りだし、グラスに尿を注ぐ。
そしてポケットから何やらカプセルを出すと中の粉末を尿入り烏龍茶に混ぜ、軽くストローでかき回す。
(あぁあ、今週は千晶には会わないはずだったのにな)
笑いながら、トイレから出て身障者用トイレに向かう隆太。
隆太が持ってきてくれた水を恥ずかしそうにうつむいたまま無言でうけとり、口のなかをゆすぎ、ハンカチで口の周りを拭く。
もちろんそのハンカチで先ほど隆太が汚れたぺニスを拭いたことなど知らない。
「これ、お茶なんだけど、酔いざまし成分入ってるから。ちょっと変な味するけど、酔っぱらった人用の裏メニュー」
隆太が笑いながらストローが入った薄茶色の飲み物を差し出す。
やっと顔をあげ、真っ赤な顔で見上げながら
「ありがとう。。ほんとごめんね、恥ずかしい姿さらした上、介抱までさせちゃって。。」
やっとの思いで言葉をしぼりだす。
「大丈夫ですよ、毎日のように見慣れてるから。それよりお茶飲んでください。飲んだら、車運転するから、帰りましょう」
そのお茶はお世辞にも美味しいとは言えなかったが、隆太が気をきかせてくれたものなので、なんとか飲み干そうとする美奈子。
(なんだろう、薬草とかお塩でも入ってるのかな。ちょっとしょっぱい。。
でも隆太くん入れてくれたのに残す訳にもいかないし。。)
心配そうな目が向けられるなかやっとの思いで飲み終える。
「ありがとう。なんかすっきりした気がする」
そう言って立ち上がろうとするが、足元がおぼつかず、ふらふらとしている。
「本当に今日はごめんね、恥ずかしいとこ見せちゃって。駿には内緒でお願いね。。
車は、代行呼ぶから大丈夫だから」
そして財布から5千円札を取りだし、隆太の手に渡し、
「これ、お礼と。。あと千晶の家庭教師お願いするのに前金」
一瞬、隆太の顔に一瞬迷惑そうな顔が浮かんだため、無理矢理手に握らせると、
「別にこんなことしてもらわなくても。
じゃ、運転して送るからその代行代も含めてってことで。ここから駿ママの家まで代行頼んだら、3,000円くらいかかっちゃうし」
(このバカ、いつもこうやって金だよな。
ま、俺のチンポ汚した罰とションベンティー代かな)
内心、そう呟きながら、まだ渋る美奈子から車の鍵を受け取り、トイレの外に向かう。
「着替えて、車、入り口まで回すから、さっきの椅子のあたりで待っててください」
椅子に座り壁にもたれかかっているうちに、猛烈な眠気が襲ってくる。
あくびをするが、それが、先程、隆太が尿入り茶に混ぜた薬の効果とは気づかない。
(でもよかった、隆太くん、来てくれることに なって。。
やっぱ女二人だと生活だらしなくなっちゃうし、千晶とも気まずくなってきちゃうけど。。)
あくびは止まらずまぶたも閉じがちになってくる。
(コンタクトはずして、お化粧おとして、シャワー浴びなきゃ。。)
そうは考えるが意識は落ちていく。
しばらく経って隆太が入り口から入ってきて、
「大丈夫?歩けますか?」
美奈子の頬を軽く叩かれるが、もはやまぶたはとじている。
「肩貸しますから立って。ほら、俺の首につかまって。せえの。。」
夢うつつの中、隆太のがっしりとした肩につかまって立ち上がり、よたよたと歩き始める。
見送る厨房で声をかけてきた後輩に
「じゃ、あと頼むわ、これチップがわり」
そう言って、美奈子の腰に回した手をずらし、スカートの裾をまくり、お尻を露にするが、酔っぱらい、半分寝ている美奈子はまったく気づかない。
(また高級そうなパンツにガーターベルトかよ。いちいちむかつくババァだな)
ストッキングに包まれた脚と下着のお尻を出したまま、店から出ていく二人。
後輩ばかりでなく、居合わせた客もその姿を見て、驚いたり指を指して笑ったりしている。
170センチに近い美奈子を抱えながら歩かせ、なんとか助手席に乗せて、自分は運転席に回り、車のエンジンをかける。
(あっそうだ)
美奈子のバッグから再び携帯を取りだし、過去の送信履歴から千晶に送ったメールを探す。
(これでいいか)
【ちあへ。ちょっと遅くなるから、先に寝ててね。鍵はちゃんと閉めてね。おやすみ☆】
前に美奈子が千晶に送ったであろうメールをそのまま再送信する。
助手席の美奈子を見ると早くもすやすやと寝息を立てている。
(やっぱあの薬効き目早いな、優奈に頼んでまたもらっとかないと)
頬を叩き、まぶたをこじあけてみるが反応はない。
※元投稿はこちら >>