まだ教室は静まり返っている。
生徒たちはあまりに突飛すぎて、自分が見ていることが本当に見えている通りのもの
なのか、判断が付きかねている。
あの清楚で慎み深い誰もが憧れる小谷先生が、スケスケの服を着て、亀甲縛りなんて
ありえない。。
自分だけが見ている幻かも知れない…!
一人、居眠りしている生徒がいた。
いつも賑やかでひょうきんな男子であるが、昨夜はこっそり借りたアダルトDVDを
夜通し鑑賞して寝不足だった。
始業のチャイムが鳴る前から自席でうつらうつらしていた彼は、ふと教室内が異様に
静まり返っているのに気が付いた。
寝ぼけ眼を教壇に向けると、担任教師の顔が目に入る。
(一時間目は数学だったっけ…いつもながら先生は綺麗だな…)
そんな幸福感に浸った次の瞬間、彼は思わず叫んでいた。
「うわ!…先生、どうして亀甲縛りしてるの!」
ぎこちなかった教室の空気は一変した。
やっぱり目の錯覚じゃなかったんだ…小谷先生は亀甲縛りをしている!
生徒たちの目が次々と熱くギラギラしたものに変わって行く。
特に思春期から青年期に差し掛かった男子には普段でも劣情を帯びた目に悩まされている。
今、ほとんど全員がそれ以上のギラギラした卑猥な眼差しで奈緒を凝視しているのだ。
(あぁ…信じられない…私、今…教室で縄で縛られた恥ずかしい姿を
自分のクラスの生徒に見せているんだわ…)
ブラウスに直接擦れる乳首はすでに固くしこり、上を向いて尖っていた。
さらに豊かさを強調するように変形した乳房を生徒の視線が舐め回し、チクチクと
刺すような感覚に、奈緒の身体はいっそう敏感になって行く。
瑠奈【ヘンタイ丸出しだよ~】
石田【ハアハア…男はみんな勃起中!】
小峰【先生は乳首が勃起中(笑)】
携帯には卑猥なメッセージが溜まっていた。
奈緒が携帯に視線を落とした時、瑠奈の新しいメッセージが届いた。
瑠奈【小峰ウケる~先生の口から言わせようよ】
携帯を操作しながら瑠奈が小悪魔の笑顔を奈緒に向ける。
小峰【いいねぇ…先生、はいどうぞ】
瑠奈【情感を込めて言ってね】
抵抗を感じながらも奈緒の身体は恥辱を求めてしまう。
命令は絶対だった。
「せ、先生の乳首は…勃起中…」
ボソリと奈緒の口から卑猥な言葉が洩れた。
全ての生徒に届いた訳ではないだろう。
しかし最前列の生徒は唖然としている。
奈緒は頭の中が真っ白だった。
恥ずかしさに耐え切れないと思いながら奈緒は頭の芯が疼いている。
瑠奈【もっと何か言わせようよ~】
石田【クリちゃんも勃起中…とか】
小峰【だって、先生…はいどうぞ】
「先生はクリちゃんも勃起中…」
奈緒の声はその前の言葉より大きくなっていた。
「今、先生何て言ったの?」
中程の列に座った生徒からもそんな声が帰って来る。
自分が発した言葉が自分の耳に戻り、脳幹をくすぐる。
自分の言葉に誰かが反応を示す。
奈緒はもう全身が研ぎ澄まされた性感に支配されている。
少なくとも自分が言葉にした2ヶ所は熱く火がついたようだった。
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