奈緒は坂本、石田、小峰、瑠奈、耀子に連れられてアポロを出た。
夜の盛り場を練り歩く一団は不良の集団と思われそうではあるが、
光教学院の名門校としての制服は地元での知名度と信用度は格別である。
道行く人は予備校帰りの仲良しグループとでも思っているのだろうか。
しかし、その中に一人だけ異質な女性がいるのに目を瞬かせる。
一人だけ制服を着ていないのは同級生ではないのだろう。
実際、年齢も二十代半ばに見える。
「うふふ、今日は先生と一緒だから補導員に見つかっても大丈夫ね。」
「ケケ…俺らより先に先生が捕まっちゃうんじゃねえの。」
瑠奈と石田が話すのが通行人に漏れ聞こえる。
(先生だってよ…)
(まさかなぁ…)
今日昼間に奈緒が着ていた服は、浣腸されたときにビリビリに切り裂かれてしまっていた。
今、奈緒が着ているのは以前恵理子が店の制服として着ていたスカートとTシャツだった。
店では全裸が当り前になった恵理子には必要ないものである。
華奢な恵理子にジャストフィットした服は豊かな奈緒の身体には小さ過ぎた。
Tシャツははちきれんばかりに伸び切って、絶えずプルンプルンと豊かな乳房が
揺れている。
その頂上の乳首さえコリコリに固まって上を向いているのがはっきり分かるし、
ボールペンで書かれた「バスト86」の文字も透けている。
寸足らずのTシャツからはみ出したお腹には「ウェスト62」。
スカートは何とかウェストのホックを留めたが、裾丈は股より上までしか無く、
スカートというよりも腰巻と呼んだ方がよほどしっくりする。
後ろから見ればお尻は隠しようもなく「ヒップ84」の文字が読めるし、前からなら
下腹部の茂みがそよいでいるのが見て取れる。
さらに通行人の好奇心を刺激したのは、首に巻かれた赤い装身具だった。
リード線こそ付いていないが無骨な金属鋲と太い糸で縫製された幅広のベルト状のものは
大型犬用の首輪に違いなかった。
「やだ~先生ったら、首輪はするわ、スリーサイズまで宣伝するわで、超ウケるんですけど~」
瑠奈が陽気に奈緒を嘲笑う。
「お、お願い…佐伯さん…せ、先生って呼ばないで…」
もう何人もの通行人がぞろぞろと奈緒たちについて来る。
彼らは奈緒の露出姿を凝視しながら、好奇心いっぱいに聞き耳を立てているのだ。
「大丈夫だよ、小谷先生…こんなエロい女が教師だなんて誰も思わないって…」
「そうそう…けどあんまり恥ずかしがってると、やっぱり先生なのかななんて思ったりして。」
石田と小峰が両側に並び、人目も憚らず奈緒の胸やお尻を弄り始めるのを抗うことは出来ない。
(この女、頭おかしいのか?)
(オッパイ揉ませてるぜ…)
(露出狂のマゾなんだろうな…)
(これだけいい身体してりゃ見せたがるのも無理ないな…)
そんな声が聞こえるようだった。
街で異性の視線を感じることは多い奈緒だったが、それはいつも憧憬や羨望に満ちて柔らかい。
教師として努めて隙の無い身なりを心がけ、ごくまれにナンパ目的で声を掛けてくる男性も
いたが、毅然とした態度で拒絶する。
しかし、今奈緒に注がれているのは劣情に満ち溢れ、憐れみと侮蔑の入り混じった不躾な視線である。
売春婦やストリッパーを見るように奈緒を性の捌け口としか見ておらず、身体中を舐め回されている。
奈緒は自分の身体がこんなに敏感なことに怯えた。
歩きながら、石田は執拗に胸を揉み続け、小峰の手はお尻を撫で回している。
「あぁ…」
こみ上げる官能の揺らめきに何度も足を止めてしまう。
辺りを見回すと幾つものギラギラした卑猥な視線が奈緒の反応を観察いるのに気が付く。
その一つ一つの視線が石田と小峰に弄られている部分の官能を倍増させる。
(うぅ…こんなに惨めなところを見られて…)
本来なら感じる訳が無いのに…
(感じてる…)
浣腸され、排泄するときも見られていた。
ダブルクリップとボールペンの責めも屈辱だった。
でもその後にバイブを使われ、谷井に犯されて、これまで経験したことの無い絶頂を味わった。
奈緒の身体は屈辱や恥辱が快楽に変わることを覚えたのだと思った。
Tシャツの上から乳首を摘み、乳房全体を揉み上げていた石田の手が止まった。
(えっ…?)
快楽に半ば溺れていた奈緒はもどかしい吐息を洩らした。
「先生…俺さぁ…先生の乳揉むのも疲れちまったから、しばらく自分で揉んでなよ。」
生徒に対して、もっと続けて…とはとても言えなかった。
しかし、最早官能の塊と化した乳首はTシャツの生地に擦れ合うだけで奈緒を絶頂の一歩手前まで誘う
もののそこには達しない。
「い、石田君…」
思わず口にした呼びかけに石田が揚げ足を取った。
「今、俺のこと石田君って呼んだ?
困るな…先生…先生は俺らの奴隷なんだからさ…呼び方も気をつけてもらわないと…
『石田様』だろう?」
「うぅ…ご、ごめんなさい…い、石田様…」
ビクンと肩が震えた。
生徒を…それも不良グループでも一番取るに足らないと思っていた石田を『石田様』と呼んだ瞬間、
奈緒の理性は動きを止めた。
「それに俺は自分で揉めって命令したつもりなんだけどな。」
石田が奈緒の乳首を指で弾いた。
「うわぁ…石田様…申し訳ございません…
奈緒は自分でオッパイを揉ませていただきます…」
快感の奴隷だった。
両手で乳房を持ち上げ、自ら揉みしごきながら夜の街を練り歩く変態がいた。
「もっと色っぽくケツ振って歩けよ。」
「パイオツももっとユサユサ揺らして俺らを楽しませろよ。」
「ほら、通行人の皆さんもマンコ見たがってるぞ。」
不良生徒が揶揄する声も奈緒には゛絶対命令に聞こえた。
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