アダルトショップ「アポロ」の店内は蒸し返るような熱気に包まれていた。
美少女店員の存在が広まるに連れて客足が伸びて行ったのだ。
「お客様…バイブをお探しですか?…
お相手の女性はどのような方でしょう?
私より小柄でしたらこちらの大きさが丁度いいかも知れません。」
「DVDをお求めですか?ハードなSMでしたらこちらがお勧めです。」
その店員は懇切丁寧に商品の説明をしてくれる。
それももちろん魅力の一つであるが、彼女そのものが大方の男性客の
お目当てである。
二度三度と店を訪れる客は自由に彼女にお触り出来ることを知った。
超ミニのスカートの上から遠慮がちにお尻を撫で回す。
「だめですぅ…悪戯なさらないでぇ…」
一応拒絶の言葉は口にするものの、甘えた様子で決してその手を
振り払ったりしない。
むしろ悪戯っぽい笑みを浮かべて、心から嫌がっているようには見えない。
薄い透け透けの胸に手を這わしても、太ももを摩っても同じだった。
客は少女がノーパンノーブラなのも知っていた。
わざと商品棚の高いところの品物を彼女に取らせたり、近頃は堂々と
彼女の前にしゃがみ込んでスカートの中を鑑賞する者まで現れた。
それでも決して抗う素振りも見せず、客の欲望を満たして行く。
今も恵理子は中年のサラリーマンを相手にバイブの使い方を説明している。
「このスイッチを入れると…あん…先の方がブルブル震え…」
もうこの店に何度も通っている男は恵理子に説明させながら、当り前のように
スカートの中まで手を入れている。
「ねぇ…クリちゃんがこんなに固くなってるよ?」
「あぁん…このバイブ…とても気持ち良いの思い出しちゃってぇ…」
そう言って手にしたバイブをペロペロとしゃぶり始める。
サラリーマンに局部を弄られながら、別の客が後ろから恵理子の
乳房を揉み始めると恵理子は悩ましい声を上げてしまう。
その少女はまだ現役の女子高生だと噂が立っていた。
それもかなりの名門校らしい。
エッチに目覚めて、セックスが好きになって、おまけにマゾで露出狂らしい。
そんな願望を満たすためにアダルトショップでアルバイトしているのだと。
仲良くなればお触り以上のサービスを受けられるとも取り沙汰されている。
彼女に気に入られようと客たちは競って大人の玩具を買って行く。
「谷井さん、いい子を見つけたねぇ…どこで探して来たんだい?」
昔馴染みの客が聞いても、谷井はただ笑ってはぐらかすばかりだった。
やがて時計の針が9時を指した。
(あ、もう帰らなくちゃ…)
恵理子は家族には予備校に通っていると言ってこの店に来ている。
しょうがねえなと思いながら、谷井は恵理子の勤務を9時までと決めていた。
帰りが遅くなり、下手に家族に疑われたら元も子もない。
谷井にはその程度の分別はついていた。
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