~第51話~
斉藤と美香が激しく乱れた事を知っているシーツで夜を迎える訳にもいかず、引き剥がし、糊の利いたキレイなシーツを敷いた。
ようやく身体が動いたのは斉藤が帰ってから30分程過ぎた頃だった。
「いけない・・カギ開いたままよね・・」
慌てて散らばった衣服を身に着け、階段を降りると玄関のカギをかけた。
その足でリビングに行くと、微かにヤニの匂いが残っていた。
斉藤が来たという痕跡を消そうと吸殻を捨て、窓を開け換気をする。
必死にこの家にある証拠全てを消し去ろうとする美香。
「これって・・・浮気・・よね・・」
たとえお互いに恋愛感情がなくとも。お互いが対等な立場ではなくとも。
最初は半ば強要だったとしても、今は同意の元で肉体関係が続いている。
改めて斉藤との関係を自覚した。浩二と結婚をするとき、浮気はされたくない。
だから自分も決してしない。そう心に決めていた。
まさか浩二ではなく自分がする側になるとは・・思ってもみなかった。
それでも・・いけない事と頭では思っていても・・斉藤の責めには勝てず、
身体を許し求めてしまうのだった。
今はただ、二人の関係が続く限り悟られないようにする事が浩二に対する愛情なのだと、自分に言い聞かせ、自分の意志でいつかこの関係を終わらせる日が来る事を願うしかなかった。
色々考えながら掃除を済ませた美香は、いつものスーパーに買い物に向かった。
夕飯の食材をカゴに詰めレジに並んでいるとレジの手前に置いてある電池を見つけた。
「そうだ・・忘れてた。確かこれよね・・」
斉藤の言葉を思い出しバイブ用の電池も購入した。
帰宅するとレジ袋から食材を取り出し冷蔵庫へと入れていく。
そして最後に取りだした、電池。
「動くの・・かな・・?」
買ったものの動かなければ意味がない。そう思うといてもたってもいられず、
寝室へと向かった。
「動くのを試すだけ・・」
誰に言うわけでもなくそう呟くとしまっているクローゼットの引き出しから直したばかりのバイブを手に取り、電池カバーを開くと新品の電池に入れ替えた。
ドキドキしながら、底にあるスイッチを入れてみた。
モーター音とともに先がうねるように回転を始めた。
ウィィン・・ウィィン・・・・
「う、動いた・・」
さらに振動の調整するつまみを大の方に回していく。
ウィィン・・ウィンウィンウィン・・・
バイブは持っている手が震えるほど激しく揺れ、ちゃんと動くか試すだけのはずだった美香の心も激しく揺れ熱い吐息が漏れる。
「す、凄い・・こんなのが中で・・」
久しぶりに本来の機能を取り戻したバイブを目にし、熱くなった身体は我慢できず、
ゆっくりと股間へと近づけていった。
根元で二股に分かれている小さな突起物を秘豆に宛がう。
「あぁぁん・・いい・・凄い・・よぅ・・」
指で与えられる快感とはまた異なるバイブの振動が快感となり秘豆を襲う。
アッと言う間に愛液は溢れパンティを濡らし始める。
「アンッ・・アンッ・・アンッ・・」
立っていられなくなった美香はキレイに敷いたシーツに横たわり、パンティだけを脱ぐと、さらに秘豆を集中的に責める。
「アァァンッ・・雅彦さま・・もう我慢できないのっ・・太いのを・・美香のいやらしい中に入れて・・」
バイブを握りながら、想像していたのはもはや浩二ではなく斉藤だった。
斉藤を思い描き一度バイブの振動を少し緩め、ゆっくりと秘部に宛がう。
「あぁ・・くる・・」
仰向けのまま、徐々にバイブを奥まで入れていき、再び振動を強くした。
ウィィン・・ウィィン・・
秘部の中でくぐもったモーター音とともに先端が激しくうねり美香に肉棒では
味わえない快感を与える。
「あぁぁんっ・・・凄い・・もっと・・もっと・・雅彦さまのが・・欲しいっ・・」
服の上から激しく胸を揉み、さらにバイブも激しく出し入れし、まるで斉藤にされているかのように演出する。
ジュップッ・・ピッチュッ・・
「アァッ・・ん・・もう・・ダメっ・・美香っ・・イキそうですっ・・」
出し入れする度に愛液は卑猥な音を立てながら外へと押し出されていく。
そして、美香に絶頂が近づいてくる。
「んんっ・・お願いっ・・イカせて・・下さい・・もう・・ダメ・・っ・・
アァァァンッ・・イクッ・・イクゥ・・イッちゃうぅぅぅぅぅ・・・・・ん」
絶頂の瞬間、ピクッ・・ピクッ・・・と身体が跳ね、やがて快感の余韻に浸る。
「はぁっ・・はぁっ・・はぁ・・はぁ・・」
息を整えながらバイブを引き抜きスイッチを切ると、その愛液にまみれたバイブを自然に口へと運んだ。
「ま、雅彦さま・・んちゅ・・んちゅ・・はぁ・・はぁ・・」
美香は、たとえ本人がいなくとも斉藤にいつも言われている肉棒への奉仕も忘れず実行するまでになっていた。
つづく。
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