隆太の目が妖しく光るのにも気づかず、続ける。
「千晶のこと知ってるよね、大学行くとは言ってるけど、隆太くんみたいに教育学部で先生目指すみたいな立派な目的持ってる訳じゃないしさぁ。。駿と同じでただ何となく遊べるかなぁぐらいな感じで大学行く言っててそのくせ勉強もしないんだから、押し付けるのも申し訳ないんだけど。。」
「でももともと千晶ちゃん頭良かったから大丈夫ですよ。それより、ちょうど今、家庭教師も新学期で誰か探してたとこだったんで、駿ママと千晶ちゃんさえよければ。。駿パパはまだ単身赴任なんですか?」
女二人の生活なので、父親の単身赴任については、駿にも千晶にも口止めさせていたのに、何故かそのことを隆太が知っていることに疑問にも思わず、
「そ。また2年くらい戻って来ないんじゃないの?ま、帰ってきても千晶も口きいてくれないし、私もあまり相手にしないから、羽伸ばして喜んでるんだろうけど」
笑いながら答える美奈子。
「夕飯も一緒に食べれば?昔、部活帰りによくそうしてたよね。駿はいないけど、隆太くんなら家族みたいなもんだから」
再び美奈子には気づかれずに何か算段するかのように隆太の目が妖しく光る。
「食事はかまわないので、そうすれば来週からでも。こっちのバイトもあるから、週2回くらいでいいですか?また授業料とかはあとでご相談で」
「毎日でも千晶の勉強見てくれるとおばさん大助かりなんだけどなぁ。。」
「ま、そうですね、それは進み具合によってかな」
そう言いながら、内心、
(あんたん家の崩壊の進み具合によっては毎日だって行ってやるさ)
と呟き、
「あ、それじゃ、仕事戻んないと。これでもチーフなんで忙しいんですよ。そうだ携帯連絡先聞いておいていいですか?」
連絡先を交換し、まだ宴会の席に戻りたくなさそうな美奈子を残し厨房に。
隆太に後輩が近寄り、耳打ちをする。
「あのおばさんもまたセフレですか?バイトなんかしなくても食わせてもらえばいいんじゃないですか、マダムたちに」
そんな後輩に笑いながら返す
「バァカ、セフレじゃねえよ、奴隷だよ奴隷。奴隷2号」
本気とも冗談ともつかぬ隆太の言葉にたじろぐ後輩。
(あっそうだ、奴隷1号にメールしないとな。ほんとにこんなタイミングよくいくと思わなかった。千晶に家庭教師頼ませる手間省けたばかりか、まんまと向こうから招き入れてくれるなんて。やっぱ、幸運の神様っていんだな、ま、やつらにとっては地獄だろうけど)
そして携帯を取りだしメールをする。
【お前の家庭教師決まったから。来週からは今までみたいに母親が寝てからじゃなくておおっぴらに出入りするからな。今週は店が忙しくていけないけど、毎晩ケツオナしてムービー送れよ。マンコさわったら捨てるからな】
そして美奈子の娘・千晶に送信する。
※元投稿はこちら >>