玄関から出ると大きく手を伸ばし、一息つく。携帯の時刻を見ると1時を過ぎている。
今日は土曜だが、バイトも入っているし、学校に行く用もある。
(迎えにきてもらうか。。)
携帯で発信すると、10回近く呼んだあと繋がる。
「さすがの優奈も寝てたよな、ごめん。
ちょっと迎え来てほしいんだけど。
そ、例の家。面白いムービー撮れたからさぁ。
来週あたりから家庭教師することになったから、やっと始めるよ。
そしたら優奈にも貸すから。いいよ、どっちでも。ま、二人ともバカだけど。
寒いから早く来てよ」
笑いながら電話を切り、広い通りに向かって歩き出す。
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