思わぬ隆太の言葉に驚き、
「えっ!?じゃあ今ひとりなの?もしかして生活費も学費もバイトで。。?」
「とりあえずアパート代は今まで母親と住んでたとこなんで、そのまま母親が支払ってくれてるんだけど、ま、生活費と授業料はこうやってバイト掛け持ちして自分で稼いでます」
笑いながらこともなさそうに言う隆太。
「掛け持ちってここ以外に他にも。。ってこと?」
親に甘えきってヘラヘラと仕送りを催促する駿の顔が心に浮かぶ。
「はい。家庭教師をちょこちょこと。大学、教育学部だから、わりと需要はあるんですよ」
「そっかぁ。。本当にうちの駿に爪の垢を煎じて飲ませてあげたい。。あの子ったら、バイトもせず、メールが来たかと思えば仕送り仕送りって」
苦々しく言う美奈子。そして家にいるもう一人の甘えん坊の顔が浮かび、思い付く。
「あっ!そうだ。もし隆太くんの空きがあれは、うちの千晶の勉強も見てくれない?あのコも駿と同じで呑気だから、来年受験なのに、塾行くって行って遊びに行っちゃったり、家でもゲームとかテレビばっかりで、全然勉強してなくて」
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