椅子に座ってる壁にもたれかかっているうちに、眠気が襲ってくる。あくびをするが、それが先程隆太が尿入り茶に混ぜた薬の効果とは気づかない。
(でもよかった、隆太くん、来てくれることになって。。やっぱ女二人だと生活だらしなくなっちゃうし、千晶とも気まずくなってきちゃうけど。。)
あくびは止まらず眼も閉じがちになってくる。
(シャワー浴びてお化粧おとさなきゃ。。)
「大丈夫?歩けますか?」
頬を軽く叩かれるが、まぶたが重くて仕方ない。
「肩貸しますから立って。ほら、俺の首につかまって。せえの。。」
夢うつつの中、隆太のがっしりとした肩につかまり立ち上がり、よたよたと歩き始める。
見送る厨房で声をかけてきた後輩に
「じゃ、あと頼むわ、これチップがわり」
そう言って、美奈子の腰に回した手をずらし、スカートの裾をまくり、おしりを露にするが、酔っぱらい、半分寝ている美奈子はまったく気づかない。
(また高級そうなパンツにガーターベルトかよ、いちいちむかつくババァだな)
ストッキングに包まれた脚と下着のお尻を出さしたまま、店から出ていく二人。
後輩ばかりでなく、居合わせた客もその姿を見て、驚いたり笑ったりしている。
なんとか車に乗せ、運転席に回り、車のエンジンをかける。
(あっそうだ)
美奈子のバッグから再び携帯を取りだし、過去の送信履歴から千晶に送ったメールを探す。
(これでいいか)
【ちあへ。ちょっと遅くなるから、先に寝ててね。鍵はちゃんと閉めてね。おやすみ☆】
そのメールをそのまま再送信する。
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