テーブルにお茶を置き始めると、2人の勢いも一瞬止まったが、お互い顔を見合わせると、一人が隆太に話しかける。
「あのぉ。。大学どちらなんですか?」
「あぁ、◯◯大だよ。教育学部。ちあんちみたいにお金持ちじゃないから、地元の国立」
先ほどからの苛立ちもあり、
「うち、金持ちじゃないもん!」
と怒ったように言う千晶。
「すごぉい。わたしも◯◯大目指します。そうすれば3つ違うだけだから、4年と1年で一緒になれますもんね」
「教育ってことは先生目指すんですか?」
「そう。でもこんなかわいい子ばっかりなら、××女に教育実習希望しちゃおうかな」
そんなたわいもない会話が交わされるなか、大音量で曲が始まり、3人の邪魔をするかのように唄い始める千晶。
そのあともしばらく話をし、拗ねた千晶の心のうちを知ってか知らずか、肩をポンと叩き、部屋を後にする隆太。
ようやく他の2人も選曲を始める。
好きな曲をうたい、千晶も少し気がおさまったのか、そのあとは3人で唄い盛り上がり、時間が過ぎた。
(こんどは一人で来よう)
友だちが少ないため、歳の割には単独行動には慣れている。
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