~第31話~
じっとしていたら、後から後から変な事を考えてしまう。
さっさと冷蔵庫を開けて中身を確認することにした。
中身はビールやジュースがほとんど占領し野菜など食材になりそうなものは
一切なかった。
「ふふっ、こういうとこも・・変わらないわね。しょうがない、買い物に行きますか」
さっきまでの快感に飢えて何かに支配されていた気配はなくなり、いつもの明るい美香に戻っていた。
鏡を見ながら衣服の乱れを直し、斉藤から渡された合鍵とバッグを持ち玄関に向かった。
「あっ・・そういえば・・」
下着を着けてない事に気づいた。バッグの中には念のため下着を入れてはいたが、
斉藤が帰って来てまた脱ぐのもおかしいし、それで何か言われるのも嫌だった。
それに・・美香自身あのスリルをもう一度味わいたかった。
歩く度に服が擦れて感じる乳首・・スカートの中を見られるかもしれないというスリル。
誰にも命じられないまま、美香は靴を履きカギをかけて出かけていった。
「こんな事。浩二が知ったらどんな顔するだろう。んん~、絶対嫌われるよね」
じゃあ、斉藤なら・・?
きっと喜び、さらに美香を興奮させるような罵倒を浴びせてくれるだろう。
愛しているが故に隠さなければいけない真の姿。
愛してないが故に全てを曝け出せる姿。
二人の相反する男が美香の心をかき乱していた。
(やっぱりスゥスゥするなぁ・・でも、病みつきになりそう・・)
歩いて近くのスーパーまで移動しながら終始周りを気にして秘奥を熱くさせていた。
それは斉藤に焦らされ続けた事が少なからず影響していただろう。
スーパーの中を歩いていても・・きゅうりやニンジン、ウインナーを見ると
肉棒を連想してしまう始末。
(やだっ・・私ったら。こんなとこでそんな事考えてるの私だけよね・・)
「さぁ、何にしようかな・・」
変な考えを打ち消すように、献立を考え始めた。
斉藤の好きなもの・・・といえば。
「うん、これにしよう」
食材を次々とカゴの中に入れて、レジで会計を済ませると急いで部屋へと戻った。
スーパーの袋をテーブルの上に置き、冷蔵庫の中へと入れていく。
そして、恐る恐る・・足元を確認する。
どこまで濡れていたのか・・やはり膝元まで愛液が筋のようになっていた。
さらに指を秘部の中へ入れてみる。
クチュッ・・
「アンッ・・私・・本当におかしくなったのかな・・?雅彦さま・・早く帰って来て・・
熱くてたまらないの・・」
このまま楽になる事をやめ、下ごしらえの準備を始めた。
我慢すればするほど肉棒での絶頂に焦がれてしまう。
これも斉藤が狙っていた再調教の一部だったのかもしれない。
つづく。
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