「お客さん、着きましたよ…」
聞き覚えのない男の声で起こされる。
えっ?ここは…?何処…?
私はタクシーの車内で意識を取り戻した。横たわった姿勢のまま手探りで体を調べるとコートの下にはブラウスを着てスカートも履いている…車の窓から外を見ると私の住むマンションが見えた。
夢だったのか?
「あっ、すみません。えっと…お金を…」
慌てて起き上がり、傍らの自分のバックの中に手を入れ財布を探す。
「あぁ、お金は貰ってるよ。
それより、随分疲れてるようだが、大丈夫かい?」
「あ、はい。大丈夫です。ありがとうございました」
「そうかい。それならいいが…
あ、それ、そこの紙袋、連れの人が忘れないようにって、言ってたよ。
そう、それ。じゃあ、気を付けてな」
バタンっ… ブゥー…
夢じゃなかった…
車から降りると、軽い目眩に足がふらつく。フラフラと歩きだすと、自分が下着を着けていない事に気付く。
体のあちこちが静かに痛む。
ようやく自分の部屋へと帰り着き、紙袋の中を調べると中には自分の着けていた下着とオナニーをする為に持って行ったバイブとローター。
そして、厚みのある封筒が一つ。
封筒の中には大量の写真だった。
写真に写っているのは私。
私、自らが行ってきたオナニー姿。
20枚程の写真を見ると、身に付けている下着の違うものや、色や形の違うバイブやローターが写っている。
おそらく、何週も撮られ続けていたのだろう。
何故、気付かなかったのか?
それにしても、あの男の声…
全く聞き覚えがなかった。
私をずっと見ていた様な事を言っていたが本当に社内の人間なのか?
そうだとしたら、これから私は…
記憶を辿り、今日の出来事を思い出す。あの男の執拗さ…
恐怖と不安、そして、自分への嫌悪感…
私は慌てて、服を脱ぎ、シャワーを浴びる。暖かいお湯を頭から被り、ボディーソープを付け 泡立たせたタオルで全身の穢れを洗い流す。
痛っ…、乳首に痛みが走る…
長時間、洗濯バサミをつけられていたせいだろうか、先端が潰れ、僅かに血が滲んでいる。
背中や、腰の辺りに感じる痛みは四つん這いで歩かされた為だろうか…
目隠しをされ、乳首に洗濯バサミを付けられ、ローターとバイブを固定され、首輪で繋がれ四足で歩き続けた…
あぁ…何て事を…
他に拒絶する方法がなかったのだろうか?そして、思い出す自分の体の反応。
あんな事をされて…私は…
いえ、違う、あれは無理矢理に…
そう、あの男に、無理矢理に逝かされた。何度も、何度も、叩かれながら、惨めな排泄まで…
嫌っ…!汚ないっ!
下半身へとタオルを当て、必死にお尻と股間を擦る。ズキンッ、ズキンッ…
痛みが再び今日の出来事を思い出させてしまう。
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