結局、初めて彼と激しく愛し合った後、
心とは反対に、満たされないまま疼き続ける恥部を鎮めるため、幸せそうに寝息をたてて眠る彼に隠れて、恥部に自分の指を何本も入れては、掻き毟るように激しく出し入れしながら、あそこを弄くり
、何度も絶頂しました。何度も果て疼きが鎮まると、身体を満たしてくれなかった彼への失望はなく、自分の淫らさと彼への罪悪感にかられ、彼の眠るベッドにもう一度一緒に横に並ぶことができず、
それをかき消そうと、朝ご飯と洗濯した彼のシャツにアイロンをかけて、気を紛らわしながら、彼へのせめてもの罪ほろぼしと、彼が目を覚ますのを待ちました。
もう少しで終わろうとする頃、階段を下りる足音がしました。リビングのドアが
開くと、彼の姿が見えました。
「あ、起きたの?おはよう。」
「あ、お、おはようございます…」
彼がどこかぎこちなく、俯き加減で返しました。
「もうすぐ、朝ご飯もできるから、顔を洗って着替えて。シャツはあそこにつってあるから。」
「…昨日は、…富美代さんをほったらかして、…僕が先に眠ってしまって…。すいません、…怒ってないですか?」
「…そんなの、気にしなくていいのよ。谷本くん、仕事が忙しくて疲れてるんだから…。でも、…私みたいなオバサンが彼女で…いいの?本当に?…私みたいな太ったオバサンが相手じゃ…」
「僕は全然大丈夫です。…遅くまで…僕に付き合わせた上、朝も早いし…大丈夫ですか?」
私は言葉に詰まりました。彼はこんな母親ほど歳の離れた、太ったオバサンの私を、一人の女として大切に扱い、気を遣ってくれているのに、私は、そんな優しい彼との行為では満たされず、彼の眠るベッドを抜け出し、朝まで自分であそこを弄くり、何度も絶頂し、身体を鎮めた自分が罪深く淫らで、惨めで恥ずかしいと感じました。
「…と、歳を取ると、目が早く覚めるし、もうこんな生活、何年もしてるから…大丈夫よ。…谷本くんが、いっぱい私を元気づけてくれたし、…これで終わり…じゃないよね?」
「…富美代さんさえよければ…ぼ、僕と…これからもお付き合いしてください。」
少し震えた小さな声でしたが、顔を上げて私の目を見て、彼が優しくそう言ってくれたことに、私は彼の胸に顔をうずめました。これは一夜限りの夢じゃなく、
これからもこうして、私を大切にしてくれる、心の支えになってくれる彼と、共に一緒に歩んでいける…私の目から涙が溢れ、胸がいっぱいになり、かけがえのない本当の幸せを手に入れた、と思いました。
しばらく幸せな時間を感じたあと、彼を着替えさせて、私は朝ご飯をテーブルに並べました。一緒に朝ご飯を食べたあと、彼を仕事に送り出しました。玄関で彼が靴を履くと、
「今日、花井さんへ、富美代さんの自宅と携帯の番号を伝えます。今日はどこかへ出かけますか?」
「予定はないから、家にいるわよ。」
「わかりました。もし、何かあったら、連絡してくださいね。ありがとうございました。」
「私こそ、ありがとう。…今日は…どうするの?」
「えっ!?と、特に何も…。…今日も、仕事が終わったら、お邪魔しても…。」
「ほ、本当?…夜ご飯、何がいい?」
「何でもいいです。富美代さん、料理上手ですから。」
「…じゃあ、夜ご飯、…作って待ってるね…」
「わかりました!じゃあ、また後で。行ってきます!」
「行ってらっしゃい!仕事、頑張ってね!」
新婚の頃のような甘い会話に浸りますながら、彼を見送りました。また今日も、
彼が私のところへ帰ってきてくれる…私は年甲斐もなく、若い娘のように胸をときめかせて、彼の帰りを今から待ち切れないでいました。
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