日常生活のなかでは、些細で気にもしたことはありませんでした。いえ、普通の人なら、よほどの病気や大きな怪我をした時に、ほんの些細なことが、これほど難しいことなのかと、初めて気づくのでしょう。ソファーで眠り、目を覚ますまでの私も…。
その私は、今、大陰唇に吊されたレジ袋に、男たちの注文を受けたビールを一本ずつ入れられています。男はロング缶のビールを手に取りました。
「絶対、缶を床に落としてぶつけるなよ?せっかく冷えたウマいビールが、泡を噴いてマズくなるからな。しっかり立っとけよ!」
と、レジ袋にビール缶を落としました。
「ひぃっ!」
ビール缶がレジ袋に落下した勢いで、缶ビールの重さとその衝撃が、レジ袋を吊された大陰唇にかかり、キツくしめられたクリップの先が、肉厚の大陰唇に食い込みますが、無情にも疼き続ける私が、勝手に反応します。
「どうだ?気持ちイイんだろ?まだまだたっぷりビールはあるから、しっかり耐えろよ?」
一本、また一本…ビールが追加されるたびに、恐ろしいほど刺激の度合いを強め、さすがに痛みも感じ始めました。膝がガクガクし始めましたが、快感と痛みで頭のなかが真っ白になりました。全身からは、汗が吹き出てきます。
「さすがのお前も苦しくなってきたか?今で三本。まだあと一本足りねぇけど、このままじゃ入りきらねぇな。」
そう言うと男は、ビールを立てるように整理し、あと一本入るスペースを作りました。
「とりあえず、注文された最後の4本目は、今まで以上にたっぷりサービスしてやるから、しっかり耐えろよ?おい、アレ。」
何やら右手で何かを鳴らすような仕草をすると、レジ袋にビールをゆっくり入れたと思った瞬間、レジ袋を激しく揺さぶり、床へ押しつけていきました。
「ひぃっ、あ゛、あ゛、あ゛……
ひはぁぁぁ……うぅぅぅぅ……がぁぁ…」
ゴンっ、ゴンっ、ゴンっ…
「おらっ!何床にぶつけてんだよ!ビールが泡だらけになるだろうが!しっかり立っとけババァ!」
「んががががが……
あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ……!!」
シャシャシャシャシャシャァァァーー
「あ゛っ!!何やってんだよババァ!!何白眼むきながら、どこでションベンしてんだよ!!ったくよぉ!!」
「何この豚?イッちゃったん!?フツーじゃねぇよ?完全に頭おかしくなったんじゃねぇ?」
「おい見ろよ?コイツ、小刻みに震えながら、最後の一滴まで、キレイに出しきってやがるよ!?スッキリ満足気な顔してやがる。」
「何勝手にイッてんだよ?耐えろっつったろが、このクソ豚!!いつでも母ちゃんとヤれるように、デカチンスタンバイさせてる息子はどうすんだよ?」
「おい?いつまで余韻に浸ってんだよ?勝手なマネして、床を汚ねぇションベンでビチャビチャにしといて、何か言うことあんだろ?」
「…ひっ…ひっはひ…はひは…、
ほっ、…ほへ…ほへふははひ……」
「このクソ豚には、善良な俺たちがキッチリと躾てやらねぇとな。息子もあのザマだしな。ハハハハ…」
「これからタップリお仕置きして、躾てやるからな…覚悟しな!!返事は!!」
「…はっ、はひっ!ほっ、ほほひふほへはひひはふっ…」
この時、もうすでに私の中には、ただひとつを除いた全ての感情は、完全に無くなりました。こんな卑劣な方法で、醜悪な恥態を晒されてなお、極限までいためつけられ、私を縛る理性も判断力も消失したのち果てた瞬間の開放感に、私は完全に心を奪われていました。
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