~第9話~
<新たな始まり>
「よしよし、いい子だ。やればできるじゃねぇか・・・
下はどうなってる?もう濡れてるんだろ?」
ビデオの中の美香は喘ぎ、絶叫している。対照的に縛られた美香は質問には一切答えず、されるがままになっていた。
「だんまり・・か。じゃあ。触って確認してみるか。美香、少し足を開くんだ」
開きたくない、見られたくない。美香は抵抗しようか迷った・・・が、これ以上斉藤を怒らせたくなかった。
それに早く済ませて帰る事を一番に考えた。
美香は素直に肩幅くらい両足を開いた。
斉藤は右手を伸ばし、開かれた足の中心へと持っていく。
美香は身体を強張らせ、斉藤の指が触れる瞬間に備えた。
右手がパンティに触れ中指が割れ目へと向かっていく。
「やだ・・・来る・・」
美香は心の中で呟いた。
・・・クチュッ・・・
中指を押しこむと斉藤を喜ばせる卑猥な音が聞こえた。
パンティはすっかり湿り、シミができていた。
「クククッ・・・やっぱりな・・・もうこんなに濡らしてたんだな・・
身体は正直だよなぁ。俺の事を覚えてたんだよな」
パンティの上からなぞるように上へと滑らせ、クリトリスを刺激した。
嫌なのに反応してしまう身体・・自分のビデオを見せられ斉藤の身体を見ただけで、既に濡らしてしまっていた。
さらに全身が熱くなり浩二では味わえなかった愛撫を受けて感じてしまう。
唇を噛みしめ、声を殺すのがせめてもの抵抗だった・・・
「相変わらず、ここが敏感なのか?・・んっ?」
美香のツボを知り尽くした斉藤は容赦なく責めてくる。
親指を曲げて第1関節をクリトリスに押しつけグリグリと振動させた。
「ヒャッ・・やぁ・・やめて・・んぁっ・・ん・・」
遂に声までもが漏れてしまう・・
「やめて・・?本当にやめて欲しいのか?こんなにクリは悦んでるのに・・」
親指の動きをわざと止め、美香を苛める。
美香は無意識に動きの止まった親指に腰を振りクリを擦りつけてしまった。
その動きを見て、斉藤はニヤニヤ嬉しそうにしている。
「やっぱり止めて欲しいんじゃなくて・・もっとして欲しいんだろう?
そろそろ身体みたいに正直になれよ」
「ち、違うっ・・・私はそんなつもりじゃ・・・」
何があっても認めるわけにはいかなかった。たとえ身体が求めようとも・・・
「へへっ。お前のそういうとこが好きなんだよな。意地でも落としたくなっちまう。
下だけじゃなくて・・・こっちも触って欲しそうにしてるぜ」
そう言うと、ずっと尖ったままの乳首を指で摘まむ。
美香に痺れるような快感が走り抜けた。
「ぁあぁぁんっ・・・いやっ・・もう・・許して・・」
抵抗の声が弱く、甘くなってくる。
「許すもなにも・・・俺はお前を気持ちよくしてやってるんだぜ?
ほら・・乳首とクリをこうやってされるの好きだったよな?」
再び親指でクリを刺激し、左手の人差し指で乳首を撫でまわす。
美香の全身に快感が駆け巡り、力が抜け膝が震えて立っていられなくなってくる。
「しっかり立ってろよ。こんなんで感じやがって。旦那にこんな事もされなかったのか?まだ直接触ってないってのによ・・・」
「っはぁ・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・あんっ・・」
息も荒くなり、甘い声しか出せない美香。徐々に快感が高まるのがわかってくる。
それが斉藤にも見破られていた。
「なんだ?もうイキそうなのか?腰がヒクヒクしてるぜ・・」
さらに刺激を強め、激しい快感を与える。
「あぁぁっ・・ダメッ・・・そんなに強くされたら・・私っ・・」
これ以上動かされたら果ててしまう・・・もう少しで・・・
浩二以外の男に。久しぶりの絶頂・・・色々な感情の中、快感に身を委ねようとしたその時、斉藤は絶妙のタイミングでクリと乳首から指を離した。
「おいおい・・何勝手にイキそうになってんだ?誰がイッていいって言ったんだよ」
快感から逃げる事も、また溺れる事も許されず、美香は斉藤に思うままに弄ばれていた。
つづく
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