SM・調教 官能小説

果たして。
男とは…。
性に関して言えば、浅く単純だと思う。
故に、浅はかであり、愚かであって、応用がきかないモノなのだ。
より強い刺激を味わってしまうと戻れなくなる。

要は、そうした性行為でないと絶頂感に不満を残す事となる。
女性と違い、男性は先にも述べた通り、女性より快感が浅く単純だと考える。
故に趣向を凝らしたがる。
これは、日々、増長し、エスカレートするのだ。
より快感を得る為に。だ。

しかし、このような女性が俺の行動範囲に存在するだろうか…。
恐らく、いたとしても…知り合える可能性は皆無だろう。

俺は、この彼女と別れて以来、この四年間、だれとも性行為及び性交渉を行っていない。

セックスが、合わなくて障害となってカップルや夫婦が不和となる事は以外と多い。

セックスとは、ある種の人間に授けられたコミュニケーションツールだと思う。

だから。
今まで、全く違った環境で暮らしてきた男と女が手を取り合って睦あっていこうとするならば、必ずやセックスは必要なのだと思っている。

俺は、これに気づいた時に絶望した。
多分、これから先、俺には満足できるセックスは、二度と訪れないだろう。

もう４２だ。
諦めている。


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