5:初めての自虐行為
ブラウスのボタンを、一つ、一つと外していく。
もちろん、リビングから少し離れているとはいえ、夫がベッドで寝ているのに・・・
しかし、ブラウスのボタンをいくつか外して、上から自分のブラに包まれた胸が見えてからは、もう顔は真っ赤に染まり、今の状況が現実なのか、それまで数多く読んで来た小説の世界なのか、分からないほどの興奮状態に陥っていた。
そして、麻里は恥ずかしさのあまり目を開けていられなくなり、目を瞑ったままボタンを外してく。
すると、男が麻里の周りをゆっくりと歩き、何か不自然な動きを見せる。怖くなってふと目を開けると、佐藤がビデオカメラを持って麻里の胸元を撮っている。
「あの・・・撮影をするのは・・・・・」
「心配しなくてもいい。これは、奥さんへのプレゼント用に撮っているんだから・・・」
意味の分からないまま、じっと動かない麻里に男が言う。
「奥さんに、自分がしたこと、俺にさせられた様子を見てもらいたいんだ。そうすれば、自分がどんな女なのか、よく分かるはずだ。」
まだ、その言葉が理解できていない麻里に、男が続ける。
「奥さん。結婚式のビデオを、これまで一度も見たことが無いそうだね。恥ずかしくて見られない・・・らしい。それがなぜか分かっている。
奥様は結婚以前、半袖のブラウスを着たことがないばかりか、膝下まであるスカートしか持っていなかった。なぜなら、自分の肌を晒す勇気が無かったから・・・。
しかし、内心では、男たちのいやらしい視線を一身に浴び、羞恥地獄を味わいたかったんだろう。だからこそ、一世一代の大冒険をしてみた。結婚式は、まさにそれに相応しいイベントだったはずだ!
本当は、こっそりと一人で見ているんだろう。あの時のビデオを・・・。
そして、俺たちにいやらしい目で見られ、写真を撮られている様子を見て、ひとりで興奮して・・・・・。
ふふふ・・・。テーブルの上で四つん這いになっても、一人用のソファーでM字開脚になっても、自分の恥ずかしい姿など見る勇気はない。だが、本当は見たかったはず・・・
それが、このビデオに全て収まることになる。興奮するだろう。奥さん。」
麻里は、すでにボタンを外してしまったブラウスを前で合わせ、俯いたまま羞恥に堪えていた。
「さあ。ブラウスの前を開いて、ブラをしたままでいいから、その胸をカメラの前に晒すんだ。」
麻里は、相変わらず目を閉じたままブラウスの前を開く。
「目を開けられないんだろう。それなら、いっそ目隠しをしてやろう。」
男は、すでにポケットに用意していた目隠しを出し、麻里の視界を奪ってしまう。
「怖ければ、今ある現実が小説の世界だと思えばいい。ただ、生々しさが違うだけだ。」
麻里は、ほとんど佐藤の言葉を聞き取れないほど興奮していた。
そして、自分の胸のことをぼんやりと考えていた。
自分でも美しいと思う胸は、Cカップで大きからず小さからず、ちょうど良いサイズであるばかりか、形も良い。そして乳輪も乳首も、ピンクとまではいかなまでも、上品な薄茶色。何よりの自慢は、寝ても左右に広がったりしない、その形を保っていることだ。
「そろそろ、ブラウスを脱いでしまおう。次は、ブラを外してもらいたいんでね。」
突然、声を掛けられて、はっ!とする麻里。
麻里はゆっくりとブラウスを脱ぎ、ブラのホックに手を掛ける。
躊躇っていては、いつまでもこの男の責めは続くことになる。それならば、勇気を出して早めに身体を晒してしまった方が、楽になれる・・・そんな風に思って・・・。
ストラップを肩から外し、そのままブラを落とすように脱いでしまう!
胸を隠したいのは山々だが、緊張のあまり手が思うように動かず、ただだらりと手を下げたまま、無意識の内に背中を丸めてしまう。
「綺麗だよ。奥さん・・・・・」
男はゆっくりと麻里の周りを周りながら撮影を続ける。
「さあ、両手を頭の上に挙げて、自分の手首をもう一方の手で掴むんだ。まるで・・・手を縛られて、吊るされた女のように・・・・・」
男は、さすがに麻里が脇を見られることに強い羞恥を感じることなど知らない。しかし、麻里は両手を頭の上に挙げた時、全身が熱くなるほどの羞恥に、頭がごぉぉぉーーとするほど興奮していた。
佐藤はゆっくりと周りを周りながら撮影をすると、テーブルの上にビデオをセットする。もちろん、麻里の全身が映るようにして・・・・。
そして、麻里の後ろへと回ると、彼女の首筋に顔を近づけ、奥さんの髪の匂いや肌から溢れる淫らな匂いを嗅ぎながら言った。
「俺の手で身体を弄ばれたいか? それとも・・・オナニーをさせられたいか?どっちなんだ?」
男はなるべく強い刺激を与えないよう、ゆっくりとウェストから背中、そして脇腹へと手を這わせる。
「はあぁぁっっ!」
軽く脇を触られただけで、声が出てしまう麻里。
「ふふふふ・・・・・」
男は首筋から背中へと、ねっとりと舌を這わせながら、手を奥さんの前へと這わせていく。
「まずは、俺がお手本を見せてやる。その後は、自分でやるんだ。いいな。その方が嬉しいだろう。命じられてするオナニーなら、罪悪感もそれほど感じないだろうし・・・。」
そこまで言うと、いきなり脇から両手を前に回し、形の良いおっぱいを下から包み込むようにして掴み、ゆっくりと揉んでいく。
「いいおっぱいだ。旦那は、優しく揉んでくれるのか?乳首は、舌で転がすように舐めてくれるのか?えぇっ!奥さん。」
「夫のことは・・・ああぁ・・・言わないで・・・・・・」
「それは悪かったな。さて・・・そろそろ、乳首が硬くなってきたようだ。こうしてあげようね。」
と、男はいきなり麻里の乳首を摘まむと、軽く指先を捏ねるようにして揉んでいく。
「い・・いやっ!・・はあぁぁっっ!!」
「それでいいんですよ!抵抗しても・・・。辛いんでしょ。凄く感じているけれど、その感じるってことに罪悪感を感じているんだ。だが・・・・それが、女の喜びなんですよ。」
「はあぁぁーーっ!はぁっ!・・ああぁぁーーっ!」
「もっと身をくねらせて・・・。嫌なんでしょ。ほら、こうすると・・・」
男は、指に力を込めて揉み潰し、麻里を甚振るように責め立てる。凄まじい快感に襲われた麻里は、無意識の内に熱い吐息を漏らしながら身を捩じる。
そして、執拗に責められると、上半身だけではなく、下半身までもがゆっくりとくねり出した時、腰に硬いモノを感じた。佐藤の股間に生えているイチモツの存在を感じたのだ。
「ああぁぁぁーーっっっ!!」
麻里は腰を前に突き出すようにして、その恐ろしい存在から身を避けようとする。
「どうした?・・・怖いか?」
佐藤はそう言うと、乳首を摘まみながら捩じったり、引っ張ったり・・・
「ああぁっ!おかしくなるっ!・・それ以上されたら・・・お願いっ!お許し・・・あああぁぁっ!!!」
すると、突然、佐藤は乳首から手を放す。そして、麻里に命じる。
「俺に乳首を責められたくなかったら、自分でやるんだ。いいな・・・奥さん!」
麻里は、手を下すことを許され、脇を見られないことにだけは安堵したが、乳首を摘まむなど出来ない。ただ、胸を隠すように手を当てるだけが精いっぱいだった。
「奥さんは、俺に脅されてオナニーを強要された哀れない犠牲者。さあ・・・摘まむんだ。もう俺の手で過敏になっている、勃起したいやらしい乳首を・・・。」
麻里は、以前にもそんな体験をしたことがある。しかし、その時は、彼の為に仕方なく・・・そんなつもりで頑張っただけで、決して自分で快楽を貪りたいなどとは思わなかったし、自分で自分を責めるつもりなどなかった。
だが・・・佐藤は、麻里のM性を見抜き、自分で自分を責め立て、自虐的なオナニーをさせて、マゾ女の喜びを身体に教え込もうとしている!!
いっそ、縛られて責め嬲られた方が・・・・
そう思うのだが、男は、メールの中で麻里がアナル責めに興奮する女だと思い込んでいる。もしもそうなら、男の手でアナルを・・・・そう考えたら、その時を先延ばしにする為にも、男の命令に従うしかない!
麻里は目隠しをされているかどうかではなく、自分の心を閉ざすように目を瞑り、自分の乳首を摘まむ。
「ああぁっ!」
男に弄ばれた乳首は、その愛撫を待っていた!と言わんばかりに、過剰な快感に襲われてしまう。
「どうしたんだ?奥さん!これは命令だっ!!」
「ああぁぁーー、麻里を・・・罪深い麻里を・・お許しください!」
麻里は、目を硬く瞑り、指に力を込めて揉み潰す。凄まじい快感に、一瞬、背中を丸めるようにして避けてしまったが、乳首はそのまま乳首を何度も揉み潰す。
「それでいいんだよ、奥さん。」
男は再び麻里の後ろから耳元に舌を這わせながら、彼女の背中から脇を愛撫する。
神経過敏な脇を撫でられ、身を捩じりながらも、乳首を責め続ける麻里。
「さ、言うんだ。
『私は汚らわしいマゾ女です。羞恥と屈辱、そして罪悪感に苛まれながら、興奮してしまう浅ましい女です。』
『罪深い女に、厳しい罰をお与えください!』
『乳首を痛いほど責め立て、私に淫らな声を上げさせてください!』
ってな。」
男の言葉に洗脳されるように、麻里は自分の乳首を責め立てる。時には、強く捻り過ぎて、思わず身を仰け反らせても、その手は止まることなく責め続けた。
地獄に落ちていくんだわ・・・。淫乱で恐ろしいマゾ地獄に・・・・・・・・
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