3:麻里と言う女2
浣腸と言う恥ずかしい行為。さらにはウォシュレットを使ったアナルオナニーと言う、禁断の世界へと足を踏み入れてしまった彼女は、強い罪悪感に苛まれた。
当然、「止めなければ・・・!」と言う強い気持ちはあるのもの、一度手に入れた興奮の世界を捨てられるはずもない。
そして、自分に言い訳をしながら、時々、浣腸オナニーをしていた。
そのオナニーのネタは、もちろん、ネットで読むことが出来るSM小説やM女性たちの体験談。ただ、レイプ、輪姦物は読むことは無いし、鞭や蝋燭と言ったハード系の物も読まない。主に、羞恥系、屈辱系、そしてアナル系の物語や体験談だった。
さて・・・大学を卒業し、就職。ごく普通の企業の事務系OLとして働き出したが、なかなか大人の社会には馴染めなかった。
ずっと女子校だったので、男性社員に声を掛けられても、どう答えていいか分からないし、食事やお酒の誘いを受けてはみたものの、大人の話、特にエッチな話にはついていくことが出来なかった。
大人たちにしてみれば、初心な女の子をからかうのは面白かったのだろうが、麻里にとっては苦痛でしかなく、次第に同僚や先輩たちの付き合いは、しなくなっていく。
一方、仕事場の関係で、友人とも疎遠となってしまい、一人で過ごすことが多くなった麻里は、暇さえあれば妄想の世界にのめり込んでいく。
そして、浣腸やアナルばかりか、「絶頂」と言うものがどんなものなのか?セックスにしても強姦にしても、そうした「絶頂」が得られるものなのかどうか?そうした興味が湧いて来る。
ただ、リアルなセックスで味わったのは、単なる異物感と屈辱感だけ・・・・。
そんなこともあって、リアルな男性とのセックスを拒んでいただけに、別の物に興味を持つようになる。
女性を絶頂へと導く為だけに作られた「バイブレーター」と言う器具である。
もしもそれで快感や「絶頂」が得られれば・・・・とは思うのだが、それを手に入れる勇気など無い。
あくまでも、「オナニーはしない!」と言う想いが、強く麻里を抑えつけていたからである。
ただ・・・・、あくまでも「便秘治療」と称して、浣腸グッズなどを新たに手に入れてしまう。それも、アダルトグッズの通販を通して・・・・・。
こうして、麻里は、自分でする行為に対してある種のルールを作ることになる。
浣腸やその類のグッズ以外は使わない。
胸や乳首、クリトリス、おまんこには一切、手も他の道具も触れさせない。
被虐的な妄想の中にのめり込めば、のめり込むほど興奮するけれど、そんな悶々とした世界だけで苦しむことだけを許可する。
例え、絶頂と言う世界が突如、襲ってきたとしても、その後、絶頂を求めるような行為をしない。
麻里にとって「オナニー」はしてはいけないもの。
自ら性的な興奮を求める行為は、ある意味、「オナニー」と言えるかもしれない。しかし、そこで最高の快楽である「絶頂」を求めたはしない。あるのは、被虐的な世界と、逝くことの無い悶々とした地獄だけ・・・。
麻里は、オナニーと言う汚らわしい行為をしてしまう自分に対して、ある種の罰を与えようとしたのだ。
こうして、自分に対して免罪符を与えると、そこから麻里は浣腸を中心とした自虐的なオナニーの虜となってしまう。
浣腸だけではなく、放尿を強要される羞恥と屈辱。
様々な恥ずかしいポーズやメス犬の様な屈辱的な行為の強要。
自分を貶めるような残酷な言葉責め。
浣腸も、最初は異物を入れないような自己規制をしていたが、アナルプラグや電動のプラグ、プラグに尻尾の付いた物なども手に入れ、そのプレイは次第にエスカレートしていった。
表向きは、真面目過ぎるほど清純なOL。
一方では、浣腸をメインとした変態オナニーに狂うマゾ女!
当然、恋愛など出来るような状態ではない。そもそも、男性との関わりを拒んでいたのだから・・・・。
そして、そんな娘の恋愛に関して心配をするようになった麻里の母親は、麻里に対して「お見合い」を薦めることにする。
麻里にしても、自由恋愛で悪質な男に引っ掛かるくらいなら、誠実で真面目な男性と結婚し、子供が出来れば、こうした愚かな行為を止められるかもしれない・・・そんな風に思うようになる。
こうして両親の薦める男性と何度もお見合いをするようになった。
最初は、娘がクリスチャンと言うこともあり、教会へ通う男性を選んでいたが、麻里は、それだけは嫌だと断ってしまう。
彼女は、自分がすでに汚れていることを知っていたからだ。
そして、真面目で実直、仕事熱心で、女性経験の少ない、どちらかと言うと侮男。そんな男性の方がいい、・・・と母親に告げる。
こうして旦那さんとして決めた男性が、今の夫である。
モテた経験など無く、初めて目の前で女性の裸を見たのは、大学時代の二十歳の頃、悪友に連れられて風俗へと行った時。
初めてのセックスは、社会人になってからで、出張先で人妻デリヘルを頼み、その奥様に童貞であることを告げると、その彼女が彼の上に乗って・・・と言うのが、初めてのセックスだった。
そんな男が、男性経験のほとんどない、田中麗奈似の可愛い女性。おまけにクリスチャンと言う聖女を手に入れたのだから、有頂天になって当然だった。
一方の麻里は、この結婚によって、生涯、被虐の世界を体験することなく、逝くと言う体験もすることは無いのだろう・・・と、切ない想いを抱えていた。
ただ、結婚式だけは、新たな挑戦をしようと考えていた。それが、セクシーなウェディングドレスを着ること!
それまで、麻里は学校の水泳の際に、スクール水着を着ることが、最も恥ずかしい体験で、それ以上の羞恥体験などしたことがない。実は、陰毛が濃く、それを剃ることも出来なかった為、同級生にはみ出していた陰毛を指摘されてしまったのだ。
夏になっても、海やプールには行かず、ビキニの水着など見るのさえ恥ずかしかった。これは、肌が弱くて腋毛さえも剃れない為、断念せざるを得なかったからである。
また、その延長線上で、夏であっても長袖ばかり着ていた。半袖では、脇が見えてしまう危険性があったからだ。
その他、プライベートで着る服は、いずれも首の付け根までボタンで留めるブラウスを着て、胸の谷間が見えないようにしていたし、スカートも膝が見えるような物は、ほとんど持っていなかった。
そう、彼女にとって脇を見せ、胸の谷間を見せるのは、生まれて初めての羞恥体験なのだ!!
結婚を意識し始めた頃から、腋毛の処理の為に、母親と一緒にエステを回ったり、結婚が決まってからは、ウェディングドレスを見ては試着をし、顔を真っ赤に染めたり・・・。ドキドキする毎日だった。
そして、遂に当日。麻里は目くるめく羞恥の体験をすることになる。
ウェディングドレスは、あくまでもノーマルな物だったが、オフショルダーでデコルテ部分を強調するだけではなく、麻里が唯一、自慢であるCカップの胸やその谷間まで見せる大胆な物だった。
そんなデコルテから胸を強調した服を着たことがないことを知っている、麻里の古い友人たちは、驚きと共に麻里の美しさを褒め称えた。
しかし、これはあくまでも序章。本編は、お色直しのドレスである!!
淡いピンク色で、ホルターネックタイプのマーメイドドレス!
このタイプは、最初と違って、軽く手を挙げれば、脇が丸見えになってしまう。また、胸の谷間をわざと見せるように、胸元に縦長の楕円形をした空間があった。
さらに、マーメイドタイプで、胸の大きさからウェストの括れ、さらにお尻の大きさを強調して、彼女のコンプレックスであるお尻の大きいことを、隠すことなど出来ない。
そのお尻から下は、マーメードを意識したデザインでは、広がっているものの、足の前の方に大胆なスリットが入っていて、歩く度に生足が見えてしまう!!
これを最初に試着した時、母親は・・・
「あなたには無理です。」
「きっと、控え室で着ることが出来ても、皆さんの前には出られません。」
「恥ずかしくて、気絶するのが落ちです!」
とまで言った。それほど、大胆過ぎる物だったが、麻里は、「生涯に一度だけの冒険だから・・・」と言い、人前に出られなくてもいいので、とにかくそれを選んだ。
案の定、着替えをして姿見を見ただけで、顔は真っ赤に染まり、足が震えてしまう。しかし、「たった一度だけ・・・・」そう自分に言い聞かせて、披露宴会場へと繋がる大きな扉の前に立つ。
スポットライトで照らされた時、目が眩むような恥ずかしさに襲われる。だが、もはや後戻りなど出来ない!!
大勢の人々に見られ、写真と撮られ、ある者は酔っているのか、椅子の上から胸の部分を撮影したり、後ろからお尻のラインを写真に撮る者さえいる。
麻里は、その後は異常な興奮状態で、それ以降のことをほとんど覚えていない。また、結婚式の記念に撮られたビデオも、自分で見る勇気が無いほどである。
しかし、この体験が、彼女の感性を大きく変えてしまった。
結婚式の後、二人は新婚旅行としてハワイへと行ったのだが、夫は新妻のお色直しの際に見せた羞恥に堪える姿に感動していた。
そして、せっかくハワイなのだから・・・と、大胆な水着を何枚も購入したり、普段は絶対に着ないようなノースリーブのワンピース、さらにはセクシーなランジェリーなどを買い込み、妻に着せようとする。
もちろん、恥ずかしくて堪らないけれど、夫が喜んでくれるなら・・・と、それらを着て見せた。だが、さすがに水着を着てビーチに出ることなど出来なかった。
さて・・・先ほどは、夫が喜んでくれるなら・・・と麻里の心境を伝えたけれど、実は、半分は嘘。
実際に恥ずかしい姿を見てもらえることで、生々しい羞恥を感じて興奮したかった、という気持ちもあったのだ。
夫は麻里のことを、羞恥責めや屈辱的な責めに興奮するマゾ女だなんて思っていない。羞恥心の強いクリスチャン!そんな初心で可愛らしい奥さんを手に入れた喜びだけで、十分に幸せだったのだから・・・・・。
こうして、結婚式や新婚旅行を経て、リアルな男性の視線に興奮するようになった麻里は、外でもたまにノースリーブのワンピースを着たり、自宅では、ゆったりとした服を着て、前屈みになれば胸元が見えてしまうような服を着るようにったり、丈の短めのスカートも穿くようになる。
ところで・・・麻里の夫は酒に弱いのだが、結婚後、同僚たちに誘われることが多くなる。そして、酒が入ると上機嫌になり、自分だけが知っている新妻の恥ずかしがっている水着姿などを彼らに見せたり、ベッドでどんな恥ずかしい表情を見せるのかなど、自慢をしてしまう。
それが、自分の物だけであるはずの妻を、寝取られる結果になるのだが、そんなことを想像さえ出来ない男だった。
そして・・・・・遂に、麻里の元へと送り付けられてきた「目撃者」からのメールが、麻里をどんどんと追い詰めていくことになる。
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