第13話
「そ、それは…」
美智子は正直に答えるべきか、考えた。
バッグが欲しい事も、原田の機嫌を損ねない為の態度も全てが嘘だった。
乳首だけで絶頂させられる男なら、さらなる快感を与えてもらえるはずと期待していたのだ。
ただ1つの誤算があるとすれば、自ら腰を動かしてまで原田に快感を求めてしまった事だ。
無意識のうちに腰が勝手に動き指を追いかけてしまっていた。
それでも自分自身の身体に変化が起きている事実をまだ素直に受け入れる事が出来ず、また、簡単に元々嫌っていた男に心まで許す訳にはいかないというプライドが勝ち、クリから伝わる快感に失いつつある理性を振り絞って答えた。
「ハァ…ハァ…バッグが欲しくて…原田社長を喜ばせたくて…アンッ…です…」
原田にとって好都合の返事だった。
「そうか…私の為にここまでしてくれるんだね…」
美智子が嘘を言っているのを知りながら、敢えて追及はしなかった。
その方が美智子が原田と会う口実を作り易い事、それに近い将来本音を言わせる自信があったのだ。
「そうです…アァァッ…アンッ…そこっ…気持ちいいです…アンッ…またイッちゃう…」
原田のクリ責めにたまらず声を上げ
絶頂を迎えようとしていた。
目を閉じ、全神経をクリに集中させ絶頂を迎えようとした瞬間。
原田の指がまたしても絶頂を許さず離れていった。
「ハァ…ハァ…どうして…」
イカせてくれないの?と、閉じていた目を開き、恨めしそうに原田を見つめ、目で訴えた。
「ふふっ。怖い顔して…そんなにイキたかったのかな?」
原田は美智子の訴えにも余裕の表情で答えた。
つづく。
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