「何やっているんだ! おまえは」
「姐さんの足を、引っ張りやがって」
観客席に戻るなり、ヤスとマサが今にもドスを抜きそうな雰囲気を漂わせ、俺に罵声を浴びせる。彩子さんが居なかったら、絶対にお陀仏だ。主任は、主任で……。
「このこと、会社に報告しておくから。今度のあなたのボーナス、どれくらい減らされるか楽しみだわ。もっとも……。ボーナスが貰えれば……の話だけれど」
冷めた表情で、そんな言葉を俺に送った。
「きっと、緊張していたんですよね?」
マユちゃんだけだ。そう言って、俺を慰めてくれるのは。次の競技は、韓国産牝ブタを蹴る競技だ。
全裸に剥いた韓国産牝ブタを、両手首はうしろ手に拘束し、両足首も拘束して床に転がしてある。その牝ブタに蹴りを入れて血反吐を吐かせ、その量を競う。
今度は、ちゃんとやれよ。俺が出るものと決めているのか、ヤスとマサがそんな表情で俺を睨む。
「当然、あなたが出るのよね?」
主任も、恐怖の笑顔で訊いてきた。マユちゃんだけは……。
「名誉挽回のチャンスですよ」
前向きに励ましてくれる。
「無理をなさらなくても……」
彩子さんが、気遣いの言葉を掛けてくれた。しかし……。俺に、選択の余地はない。
「いえ。俺が行きます」
そう返して席を立ち、競技場に下りる。床に転がしてある韓国産牝ブタの前に、それぞれ国旗が提示されている。ここか……。日の丸を見付け、そこに移動した俺。
「な……、何だ! こんなの、あり……か?」
自分の目の前に転がしてある韓国産牝ブタを、両脇の国に課せられた牝ブタと見比べて唖然とする。
両脇の……いや、他の国に課せられている韓国産牝ブタは、どれもスマートで美しいプロポーションだ。それに比べて、日本に課せられた牝ブタは、文字通りブタ女……もとい! ブタのほうが、まだまだ美しい。醜い裸……とは、間違いなくこの韓国産牝ブタのことだろう。思い切り蹴っても、衝撃が内臓にまで伝わるかどうか……。
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