影山が反論するまえに遮るように手をあげた。「ちょっとごめんなさい。おトイレに」
影山の返事も待たずに席を立ってしまいトイレに入った。 さすがにためらってしまう。すると携帯が振動した。三者面談中にメールするなんて…中座した自分を棚に上げて娘に呆れる。
「ママ準備OK?約束したとおりにね」…ぅぅぅ今の服装は白いひざ下丈のスカートにブラウスにカーディガン。まず、カーディガンを脱いでバックにしまう。白いブラウスに黒いハーフカップのレースブラがはっきり透けている。スカートに手をかけて一気に脱ぐ。フックにスカートを引っ掛けてからヒラヒラの黒いミニスカートを取り出す。裏地もない薄っぺらい生地が頼りない。娘の制服が股下3ならこのスカートは股下0あまりに短くて人前に出る姿ではない。まして、娘の学校で担任教師も昔からの知り合いなのだ。娘にこんな入れ知恵したあの方を恨まずに入れない。
ナマ足に前も後ろも紐みたいなTバック も無毛のあそこも簡単に見えてしまう。
また携帯がなる。ママ早く~そんなメッセージだ。
仕方なく、トイレの個室を出て急いで教室に戻る。家の近所にも娘の同級生がいる。そんな子にでも見られたら最悪だ。 教室の前で再びためらってしまったがもう引き返せない。(私は脚がキレイに見えるからミニスカートを履くオシャレ優先の母親)そう自分に言い聞かせる。 教室に入った瞬間、影山が唖然とする。あの方に教わったお尻を交差するような歩き方でゆっくり席に戻る。
「すいません、ちょっと暑いですね、何の話でした?」ニッコリ笑って影山を見る。
影山は思わぬ不意打ちにアタフタしている。「服装の…乱れは…心の…乱れでして、学校は勉強だけじゃ…無く…様々な訓練の…」昔の私の言葉を途切れ途切れに話す影山。 真奈美が「スカート短いとパンツ覗くおじさんがいるから駄目なんですか?」そう言いながら足を開いた。私と色違いの赤の紐下着だ。
「カワイイというのは世界に誇る日本の文化なんです、女なら年齢に関係なくカワイイスカート履きたいわ」娘に同調して、脚を開く。 影山は言葉を飲み込んだ。
一瞬下を向いてからこちらを見上げた影山は溜め息ばかりの疲れた中年教師の顔では無くなっていた。
完全にいやらしい男の顔になっていた。
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